B.B.B. 激闘編
57の馬鹿 〜そして闇夜は明ける!〜



闇夜の狩人の全部隊を撃破し、スピカと死合った馬鹿一行……だが、結果は全滅……と、そのとき……
馬鹿に異変が!?
某所、北斗星君・最深層
スピカ「フフフ……残るは貴様だけだが……どうする?!」
ズゴゴゴゴゴッ
異常な殺気を放って狗訴くそに語るスピカ
狗訴くそ(く……)
と、そのとき……
ゆらり……
スピカ「ほう?まだ立ち上がるか……」
馬鹿、立ち上がる……
馬鹿「……」
ジキッ
無言で刀を構えなおす馬鹿
スピカ「死に損ないが……いくら立ち上がったところで貴様に勝ち目はない!大人しく死ねぇ!洞明蒼刃どうめいそうは
 ・鏖華おうか!」
ゴギャウウウッ
極大の蒼き剣閃が馬鹿に迫る
狗訴くそ「ば……馬鹿!!」
バアンッ
スピカ「な……何ぃ!?」
……だが、その剣閃は馬鹿を斬り刻むことなく弾かれる
スピカ「な……貴様……何をした!?」
馬鹿「……」
ドッ
無言で一足飛びかかる馬鹿
ドギャイッズドオオッ
スピカ「くっ……何!?」
瞬時に間合いを侵食され、そして馬鹿に弾き飛ばされるスピカ
スピカ「くっ……貴様……なめおってぇ……洞明蒼刃どうめいそうは殀剄ようけい!」
ドオオオッ
蒼きオーラを収束、刃に纏わせて一刀両断にかかる
スピカ「死ねぇあああ!!」
ズドムッ
スピカ「ガッ!?」
だが……
馬鹿の横薙ぎにアッサリと弾き飛ばされる
ドギャアアアアッ
そのまま壁に激突するスピカ
スピカ(ぐ……ぐぐぐ……どういう……どういうことだ!?さっきまでとはまるで別人!!?……
 まさか……ヤツは……『力』を!?)
狗訴くそ(……この力……一体……どこから!?)
スピカ「……よかろう……遊びは終わりだ……次の一閃をもってして……貴様をブチ殺す!」
ドドドドドドドドドドドドッ
スピカの殺気と邪気が増幅していく
馬鹿「……」
一方の馬鹿は……刀を構えたまま動かず
スピカ「消えろ!!洞明蒼刃どうめいそうは釁縊ちぬりしくびり」
ズドギャウウウウッ
極大の蒼き剣閃が7つ、馬鹿に迫り……
スピカ「うおおおああああ!!!」
さらにスピカも極大の蒼きオーラを刃に纏わせて突撃、斬りかかる
馬鹿「……擾悪覇王吼じょうおはおうこう!」
ゴギャウオオオッ
青く光り輝く粒子を撒き散らしながらスピカを斬り飛ばす
スピカ「な……なあああ!!!?」
ドゴアアアアアッ
そのまま壁に叩き付けられ、衝撃で壁が陥没する
スピカ「ご……ごあああ!!?」
ガクリッ
そして跪くスピカ
スピカ「ぐ……ぐぐぐ……」
ビキッ……ビキバキビキバキッ
手にした刀が砕けていく
スピカ「馬鹿な……貴様……『力』を……」
ドタリッ
そして、スピカは力尽き倒れる……
馬鹿「……」
ドシャリッ
続いて馬鹿も……糸が切れたかのようにその場に頽れる
狗訴くそ「ば……馬鹿!!馬鹿!!?」
・
・・
・・・
ひや信子「ダ〜〜リンッ」
抱きッ
馬鹿「な……な!?」
信子の抱きつきで目が覚める馬鹿
馬鹿「の、信子……なぜお前が……ここに!?」
信子「なぜって……もう、寝ぼけてるの?私はいつもダーリンのそばにいるんだから……」
凌霄花しのぎ・そうか「……そうではなくて……」
狗訴くそ「……どうやら……あの後霄花そうかたちが警察と一緒に駆けつけて……で、各自運ばれた……みたい
 だぜ……」
馬鹿「……ってことは……ここは……研究所か!?」
※病院とは考えないんでしょうか!?馬鹿
信子「うん、そうだよ!」
抱きッ
馬鹿「だ〜〜、怪我人に抱きつくな〜〜!」
狗訴くそ「……」
……こうして……闇夜の狩人との騒動は終結した……が、あの時……馬鹿に起きた変化は……何
だったのか……今はまだ……知る術がない……
狗訴くそ(馬鹿……)


END

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