B.B.B. 激闘編
13の馬鹿 〜阿呆の脱走寸劇! その1〜



……それは、ある日に起きた大事件……そして、馬鹿と偽馬鹿との因縁の物語伝説
天四斗あまよと、馬鹿研究所
馬鹿「……あ〜〜、たまには倉庫内の整理でもすっか……」
ガッ
何か薬の入った瓶を持って阿呆のもとへと向かう
馬鹿「おい、阿呆!」
阿呆「はい?何……」
ドガゴッ
イキナリ持っていた薬を飲ませる
阿呆「おごへげげげ……ごっくん……ななな……何!?」
馬鹿「さて、阿呆、ちょいと倉庫内の整理をしてきてくれ」
阿呆「何で俺が……了解ファーザー……って何今の!!?」
馬鹿「フフフ、これぞGT敬語薬……これを飲んだものは敬語を使うしかないと言う……」
※いや、全然敬語じゃないんですけど……むしろ『従う薬』だと思うんですが……
阿呆「だ〜〜〜、何で……」
馬鹿「いいからとっとと行く!」
阿呆「了解ファーザー!……って嫌ぁ〜〜〜」
・
・・
・・・
馬鹿研究所・倉庫
阿呆「……ううう……何で俺がこんなことをしなきゃいけないんだよ……全く……」
ブツブツ言いながら整理を始める阿呆
阿呆「ええと、偽光体半田ごて&偽光体半田……何だっけこれ!?……」
偽光体半田ごて&偽光体半田……それは半田を光に変換し半田付けをする優れもの。(偽光体半田は黄色の
液体である)
阿呆「……ま、いいや……適当にすませよ……」
ゴソゴソガサゴソ……
まず小物から整理する阿呆……と、そのとき……
阿呆「……デジタル・サン……コレにはイヤな思い出があるんだが……」
超リアルプラネタリウム。隕石衝突などを実際に味わえる恐怖の逸品……阿呆はこれで死にかけた……
阿呆「ぶっ壊しちまえよ……こんなもの」
ガンッと蹴りを一発……
ビィ〜〜〜〜ッビィ〜〜〜〜ッビィ〜〜〜〜ッ
と、その瞬間、けたたましくアラームが鳴る
阿呆「ななな……何だ!!?」
馬鹿「阿呆、お前処刑な!」
阿呆「何でだあ!!!ってか監視してんのかよぉ!!」
馬鹿「いや、お前が何か失敗を犯したら警報がなるようになっているんだよ……」
阿呆「それを監視って言うんだよ!!」
馬鹿「ほらほら、早く逃げないと本当に処刑されるぞ」
阿呆「何でだああ!!!!ぎゃ〜〜〜す!!!!」
……しばらくお待ちください……
阿呆「ぜは〜〜、ぜは〜〜〜、マジで死ぬかと思った……」
馬鹿「チチィ、生き残るとは……しぶといヤツだ……」
阿呆「殺す気だったんかい!!」
馬鹿「で、終わったか?阿呆」
阿呆「はい!?……まだです!ファーザー!!……ってまだ効果が続いてるぅう!?」
馬鹿「……そういえば……効果はいつまで続くんだったかな?何せ人体実験は初めてなモンでな……」
阿呆「んな〜〜〜!!?……もうイヤだ!こんな場所……出て行ってやる!!」
馬鹿「……好きにしろ!!」
阿呆(あれぇ!?……何か止める……と思ったのに……いやいや、別にいいんだけどさ……何か拍子
 抜けな気が……)
馬鹿「あ?何やってんだ!とっとと出て行け!このヤロウ!」
ドゴンッ
阿呆「だぁ〜〜〜、もう二度とこんな場所に帰ってくるものかぁ!!!」
弾き飛ばされつつ叫ぶ阿呆
……そう、そして阿呆の脱走劇が始まったのだ……
天四斗あまよと、商店街
阿呆「……はぁ〜〜、勢いで飛び出して来たものの……どこへ行こう……」
嘉禎京氏かてい・きょうし「おい、そこの肉の塊!」
阿呆「うわっ……生徒に向かって何たる口の利き方を!?」
ダアンッ
京氏きょうし「うるせぇ!!死に損ない!」
阿呆「ズビバゼン……」
京氏きょうし「ああ?阿呆、さてはお前、殺人を犯して海外へ高飛びってな寸法だろ?」
阿呆「んなワケあるかい!!……ってか先生こそどうしてこんな場所に?」
京氏きょうし「なに、ちょっとした呼び出しがあってな……ちょっとその先の暗黒街までな……」
※お前、どこに呼び出されているんだよ!
阿呆「はぁ……って何!!?」
京氏きょうし「おっと、知ったからには生かしておけねぇなぁ」
ジャカッ
拳銃を突きつける京氏きょうし
阿呆「ってアンタが勝手に喋ったんでしょうが!!」
……阿呆……絶体絶命のピンチ!!


続

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