B.B.B. 激闘編
1の馬鹿 〜馬鹿VS偽馬鹿T! 前編〜



時は世紀末、日本の重心・天四斗あまよとに馬鹿がいた……そして、馬鹿にも仲間達がいたのだが……更に、その
馬鹿を斃して自らが新たなる主役とならんとする漢もいたのだ……
阿呆「フッフッフ、何を隠そう、この俺こそ馬鹿を倒さんと……」
……まぁ、戦闘力がマイナスが阿呆は無視してかまわないので、話を進めるとして……
阿呆「ちょ、マテ……」
天四斗あまよと、某所
*「馬鹿……貴様が主役として輝く時代はもう終わった……これからはこの俺、偽馬鹿がメインにこの
 物語世界を乗っ取る……」
……そう、そして、ここからがN.B.B.の始まりである……?
※ちなみに『N.B.B.』とは『Nisebaka's Bravery Biography』の略らしい。
偽馬鹿「さて、まずは軽く……」
・
・・
・・・
と、馬鹿研究所付近をうろつき……
天四斗あまよと、馬鹿研究所付近
偽馬鹿「お〜〜いたな、阿呆……」
阿呆「あ〜〜〜……っと馬鹿……ですか?」
偽馬鹿(さすがは阿呆……この俺と馬鹿の区別もつかないとは……阿呆な漢だ……)
と、内心ほくそ笑む偽馬鹿と……
阿呆(ふふふ……今日という今日こそは馬鹿を見据えてやる!!この、俺が……貴様より強いということを
 見せてやるぜ!)
※見返してやるの間違いです。
間違いつつも、偽馬鹿を馬鹿だと思い込み、そして、日頃の恨みを晴らそうと決意……
阿呆「あ〜〜、馬鹿……」
偽馬鹿「おう、何だ?」
阿呆「早速ですが……死ねぇえええ!!!」
バババッ
問答無用で襲い掛かってくる
偽馬鹿「ぬおおおあああ!?イキナリバレだか!?」
ドスッバキッズガッ
殴る、蹴る……を回避して偽馬鹿が間合いを取り……
偽馬鹿「くっ……だが、かくなる上はタダでは死なん!阿呆!キサマだけを殺してやる!」
※普通『キサマだけを殺す』じゃなく『キサマも道連れ』だだろ……まぁ、阿呆が相手だからいいんだけど
阿呆「フッならば受けてみよ!馬鹿……我が奥義!真究極爆裂拳ッ!」
グオアアアアアッ
両手を広げて変なポーズを取る
偽馬鹿(な……なんだ!?あの隙だらけの構えは!?)
しかも、バランスが取れてないのかふらついている……
偽馬鹿(……ま、阿呆だからな……)
と、納得していると……
阿呆「ふふ、この俺に恐れをなしたか!?馬鹿!!そうか……貴様もついに俺の偉大さが分かったか……
 だったら……そのまま死ねぇいい!!」
偽馬鹿(……って単に馬鹿が憎いだけ!?……と、いうか俺が誰だか気づいてないのぉ!?)
※ちなみに、偽馬鹿と馬鹿は……まぁ、結構違います。と、言うか、普通は気付けます。
偽馬鹿「ならば、こちらも……行くぞ!阿呆ッ!!」
阿呆「おおお〜〜〜どりゃっ……」
と阿呆が一足飛びにかかるが……
ズドシャアアアアッ
阿呆「ぐぎゃああああああっ」
偽馬鹿に軽く吹き飛ばされ、阿呆に触れずして阿呆を切り裂く……まぁ、阿呆だし……
偽馬鹿「ふん……ザコだな……」
阿呆「……そ……そんな……必死に決め台詞の練習をした……のに……」
ドサッ
※いや、その前に技を磨けよ!
と、阿呆が倒れた直後……
馬鹿「……そこの実験動物はただの肉の塊にすぎん!!そんなものを倒したくらいでいい気になるなよ?」
※ヒデェ扱い……
ダダンッ
そこへ、颯爽と登場するは……馬鹿……
偽馬鹿「……フン、あんな肉の塊……倒したとか言っても逆に憐みを買うだけだ……」
馬鹿「まぁ、そうだろうな……」
偽馬鹿、馬鹿「だって、阿呆だし……」
……見事にハモり……そして、暫し時間が流れ……
馬鹿「……貴様……は……?」
偽馬鹿「馬鹿……俺こそが貴様を倒し……主人公の座を奪うもの……偽馬鹿だ!馬鹿!この名前しかと
 覚えておけ!」
馬鹿「フンッ、断る!!!」
ズオオオオオオッ
……そして、不穏な空気は流れ……死合……開幕です!


続

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