朱い宇宙そらの侍・祖章エデン
第24幕 〜出会いと別れの夜想曲ノクターン



SS学院でのレベルではこの先の戦いに勝つことが出来ないと悟ったひかるは切子と共に学園を出、旅に出ることに
なったのだが……どこに行くんだろうねぇ……この2人……
天四斗あまよと、市街地
大典光おおのり・ひかる「……どこへ行くかも決めずに出てきてしまったけど……どうする?」
安童あんどう切子「……」
ひかる「……」
沈黙……
ひかる(……とりあえず、市街地こんな場所で神鉄の激突なんてのはさすがにマズイから……郊外にでも
 出るか……)
と、言うわけで、市街地を出、2人は山林地帯を行くことに……
・
・・
・・・
ひかる(……気まずっ……)
黙々と歩く2人……
ひかる「……うん?」
ふと、気が付くと……
ひかる「いねぇし!!!」
切子がいない……
……さて、ここでちょこっと切子の話に……一体ヤツはどこへいったのかといいますと……
ザッズバシュアアッ
突如林の中へ入り込み近くの木々を切り倒す
*「森林破壊は良くないよ?」
チキッ
声の主に刀を突きつける
切子「……」
*「やれやれ……」
声の主はご存知、烏丸……全てのナゾを知っているかもしれないというナゾの女だ。
※どんな女だ!
烏丸「刀を納めてくれないかな……別に殺すつもりはないんだよ?」
切子「……」
でも無言
烏丸「……これじゃあコミュニケーションは取れそうにないねぇ……」
切子「……取るつもりも……ない……」
烏丸「ふふ……じゃあ、る?……分かっているくせに……君では僕には勝てないよ……」
切子「……それでも……」
烏丸「……それに……いつまでもこんな場所にいていいのかな?」
切子「!!!?」
すぐさまひかるの気を感じて後ろを振り向く……とその瞬間
バアッシュッ
斬り付けられる……いや、烏丸は何もやってないのに……切子に切り傷がつく
烏丸「ほらほら……早くしないと……」
切子「くっ……」
バッ
烏丸を放っておき、すぐさまひかるの下へ駆けつける……
で、ちょこっと話を戻して……ひかるの場合……
ひかる「……どこに……行った……いや、今はそんなこと気にしている場合じゃねぇな……」
ギィンッ
背後から襲い掛かる兇刃を受けるひかる
ひかる「早速神鉄の使い手のお出ましか……」
*「ハハハハハハハハハ!!!」
ひかる「何がおかしいってんだよ!」
ザダンッ
距離を置く2人
*「神鉄の使い手の気を辿ってどんなヤツかと思ってみれば……雑魚だな……」
ひかる「……雑魚かどうか……死合の後に言ってみるものだぜ?」
*「ハッ……死合うまでもない!貴様に神鉄は扱えん……大人しく死ぬんだな!」
ゴガアアアアッ
蒼き光と共に漢の殺気が増幅する
ひかる「おおおおお!!!!」
ドドドドドッ
ひかるも殺気を吊り上げる
ひかる創世の炯光ジェネシス・フォトン!」
ドンッ
切っ先から閃光が走る
*「ハッハ〜〜〜!!!」
バシイイッ
ひかる「なっ!!?」
左手で閃光の刃を弾き飛ばし、すぐさま間合いを詰める
*「消えろやカスがぁ!」
ひかる(速っ……)
バギャアアアアッ
が、しかし、瞬間回避遅れ……ひかる神魔光叢牙しんまこうそうがが叩き折られてしまう
ひかる「くっ……」
ダンッ
*「ハハハハハハ……ハッハッハッハッハ!!!言ったろ?てめぇは雑魚だっ……て!」
ひかる(折った……だと……!?ヤツは……)
*「さぁ……そろそろ死ね!」
ゴッ
呆けるひかる……その隙を狙って漢が飛び掛り……
ドギャギイイッ
*「ごあああ!!!?」
サガガガガガガッ
が、突如弾き飛ばされる
*「ぐ……くっ……何……だってんだ!?」
ひかる「き……切子……お前、どこへ……?」
切子「……後で……」
ヒュンッ
すぐさま漢に飛び掛る切子
*「ハッ!面白……」
ババシュアアアッ
次の瞬間、漢のエモノがバラバラに切り刻まれる
*「え!?」
チキッ
刀を付きつけ……切子が語る
切子「……退いてください……」
*「……く……く……くううう!!!!」
ダッ
脱兎の如く逃げる漢
ひかる「……」
……切子の怒り、炸裂で漢は去ったが……この先、どうするの?


続

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