朱い宇宙そらの侍・祖章エデン
第21幕 〜神鉄の槍使い現る!〜



神魔光叢牙しんまこうそうがの使い手と死合って間もなく、今度は神鉄の槍の使い手が……ひかるの元へとやってくる……ハズ
(何だ?この前置き……)
SS学院グラウンド
大典光おおのり・ひかる「……はぁ〜〜〜」
空を見上げて寝そべるひかる
珠数恒次たます・こうじ「な〜〜に寝そべってんだ……ひかる……」
ひかる「うるせぇよ……」
恒次こうじ「……へいへい……」
ひかる「お前の方こそ今日は三月みつきと一緒じゃねぇのか?」
恒次こうじ「おいおい、何で俺がアイツと四六時中一緒じゃないといけないんだよ……」
ひかる「いや、なんとなく……いつも一緒じゃん……」
恒次こうじ「……」
※女子連中はどこでなにやってんでしょうねぇ?
ヒュウウゥウウ〜〜
一陣の風とともに……
キュイイ〜〜ン
恒次こうじ「おいおい、どうした?」
ひかる「……知るか……刀が勝手に……」
だが、直感が知らせた……『来る……敵が来る……』と(またかよ……)
※重陽子ミサイルに乗ってやってきたりはしませんから……残念!!
と、その刹那
ドゴアアアアッ
恒次こうじ「んなっ!?」
爆煙と共に校門再び吹き飛ぶ……
*「どこだ?神鉄の使い手はぁ?」
爆煙の中より出でたるは槍を構えし漢……
ひかる「……フン……」
*「おう、お前か……俺は三門みつかど祐……ま、覚えなくていいぜ、どうせキサマはすぐ死ぬんだ」
ググッ
槍を構えて祐は言う
恒次こうじ「おい、ひかる……ヤツは……」
ひかる「……下がってろ……相手は俺のことしか眼中に無い」
恒次こうじ「……分かったよ……」
と、引き下がる恒次こうじ……と、共に……
三門みつかど祐「おらあっ!」
ゴガッ
一閃がひかるに飛ぶ
ひかる「ぐっう!!?」
ギギギギギッ
それを何とか受けるひかるだが……圧されている
ひかる(こ……こいつは……)
恒次こうじ(通常……刀と槍との対決の場合小回りの効く刀の方が勝る……はずだ……が、例外として……)
槍を刀同然に扱った場合、槍の破壊力に刀は苦戦するのだ……
恒次こうじ(ヤツは……ひかると同じ技量の持ち主だとでも!?)
祐「どうしたどうした!?まだこれはほんの序の口だぞ!」
ギャギャギャギャギャギャギャギャッ
ひかる「ちい……このっ」
コアアアアアッ
神魔光叢牙しんまこうそうがが輝きだし……蒼き光で槍をガード
祐「なるほど……そう来るか……ならば……」
コアアアアアッ
祐の持つ槍も蒼く輝き……
祐「創世の炯光ジェネシス・フォトン!」
ドゴギャウッ
槍の切っ先から蒼き閃光がひかるに放たれる
ひかる「はっ!創世の炯光ジェネシス・フォトン」
ゴアアアアアアアアアッ
こちらも同じく技を放つ
恒次こうじひかるの力をなめるなよ!祐とやらよ!キサマの技など通じんわ!)
祐「フンッ」
ドオオオオッ
そして、そのまま突撃する祐
ひかる「な……!?」
ズザザザザザザザザザッ
槍の破壊力の前に圧し負けるひかる
恒次こうじ「な……マジ……か!?」
シュウウウ〜〜〜
ひかる(……ヤバイぜ……こいつは……マジで……ヤバイ……)
祐「……さて、次は何を見せてくれるのか……?それとも今ので打ち止めか?」
ひかる(……他に……神魔光叢牙しんまこうそうがに固有技があるのか?……いや、しかし、俺は知らん……ならば……
 どうすれば……いい?)
……こんなとき切子ならこういうだろう……『神鉄を信じて……』ってね。
※しっかし、本当に女子連中は今どこにいるんだろうねぇ?(おいおい……)
時間が長く感じる……と……そのとき
祐「フン、これ以上待つ時間はムダなようだな……大人しく死ぬが良い!神鉄の刀使いよ!」
グゴゴゴゴゴゴッ
神鉄の槍に力が集まる
ひかる「……来やがれ!槍使い!」
コオオオオッ
ひかるも蒼き光で防御の構えを取る
祐「はっ!電撃の飛刃ヴォルト・スマッシャー!」
ゴギャンッ
槍を上段から一気に振り下ろすとともに雷がひかるに走る
恒次こうじ「んなっ!?」
THUNDER!!
轟く雷鳴、青白い閃光……
恒次こうじ「ひ……ひかるぅ!!?」
シュオオオオオ〜〜〜
祐「……チッ……仕留め損ねたか……」
ひかると祐との中間に大太刀が突き刺さっており、そこに雷が落ちた模様……
恒次こうじ「……あれって……?」
ひかる(切子……の!?)
ふわっ……
と、そのとき、上空から切子が舞い降りる
※どこに居たのかって!?……そんなの気にしちゃいけません。(おいおい……)
……とりあえず命拾いしたひかるだが……この後どうなる?


続

前の話へ 戻る 次の話へ