つくがく de SS
課外活動の9・前篇



魔王の城、最奥・・・
*「フンッ」
ズドオオッ
一同「ぐぅっ!?」
ついに魔王、ルビノォチノに挑んだ勇者一行(アルシェス、ライナ、レイン、フィル)・・・だが、魔王の強大な
力の前に為す術がない・・・
アルシェスの手からこぼれ落ちた剣を手に取る魔王
ルビノォチノ「・・・ライト・ソードか・・・このような脆弱な光の剣で我を斃そうなどと・・・笑止」
ググッメキメキッ
とそのまま刃を握り、砕こうとするルビノォチノ
アルシェス「・・・ル、ルビノォチノ!!おお・・・前の負け・・・だ!」
震えつつも啖呵を切るアルシェス
ルビノォチノ「ほざけ・・・膝が笑って・・・」
カアッ
だが、突如まばゆい光が辺りを包む・・・何事かとそちらを向くと・・・
フィル「...Detto a il termine nel natura divina ere. E IO negare natura divina!!※呪文はイタリア語・・・あっているのか若干の不安がありますが・・・
先ほどの戦闘には実は参加していなかったフィルが呪文を詠唱し終える
ルビノォチノ「ま・・・まさか・・・その呪文はッ!?」
ルビノォチノの顔が驚愕に染まる・・・止めにかかる魔王だが、時すでに遅し・・・
フィル「神は要らずディーエティレス!!」
ズドオオオオッ
ルビノォチノ「ぐぅおおおおおお!!!?」
巨大な魔法陣が発動し、大量の光の粒子がルビノォチノを貫き、滅ぼし尽くす
・・・そう、全てはこの時間稼ぎのため・・・そのためにアルシェス一行は無駄と知りつつ魔王に挑んだ
ルビノォチノ「だが・・・我は・・・かつて7つに・・・分断された魔王の一人・・・我をたおした・・・ところ
 でぇ・・・」
・・・魔王・・・滅す・・・
・・・〜〜ンカ〜〜ンコ〜〜ン
魔王をたおし、世界に平和が訪れ・・・それを示すような鐘が鳴り響く
カ〜〜ンカ〜〜ンキ〜〜ンコ〜〜ン
・・・あれ!?何だ!?この学校のチャイムのような鐘は・・・
ゆさゆさゆさゆさ・・・
そして視界を揺さぶる何者か・・・
*「・・・う・・・ち・・・ゅう・・・ち・・・竜一・・・」
更に耳元に囁くような声が聞こえる・・・この声は・・・愛・・・?
ガバッ
竜一「はっ!?・・・夢!?」
起きてみると・・・そこは雪国・・・じゃなく、学校だった・・・
愛「竜一・・・放課後だよ。」
竜一「え!?あ、もうそんな時間ですか・・・」
・
・・
・・・
ここはツクール学園・・・数々のクリエイター様が生み出したキャラが伝説を作る学園・・・
そして、僕は愛と共に飛び級して学園へやってきたのだが・・・
竜一(しかし、あの夢・・・確か、フィルとレインは・・・この学園に在籍していたはず・・・)
これも何かの運命なのでは!?・・・そう考えた竜一は愛を引き連れ、図書館で2人と話をしてみようと考えた
のであった
※フィルは図書館にいるとしても、レインは図書館では逢えないのではないでしょうか?
ササ「・・・そういえば、竜一って執事の資格を持っているんだったっけ?」
竜一「へ!?・・・ああ、そうですが・・・」
図書館へ行こうとした矢先、ササに捕まってしまう。
ササ「やっぱり、それってあの『ブラック・バトラー』に憧れて・・・だったりするの?」
※ブラック・バトラー・・・『Black Butler』であって間違っても『Black Battler』ではない。
竜一「違います・・・」
ササ「え〜〜〜!?」
なんだかガッカリされるササ・・・こうもガッカリされると嘘でも憧れて執事の資格を取った・・・と言えば
よかったのか!?と思えてくる・・・
ササ「ま、それはど〜〜でもいいんだけど・・・」
竜一(いいのか!?)
立ち直りが早いというか・・・いい加減というか・・・
ササ「最近、イギリス王家御用達の茶葉を仕入れてみたんだよ。よかったら買っていかない?」
※イギリス王家御用達の茶葉・・・それってベノア?
竜一「いや、そんなにお金がないので・・・遠慮しておきます。」
ササ「え〜〜〜!?仕入れてからまだ一つも売れてないのに〜〜〜!!」
・・・しょぼ〜〜んとしながらその場を去っていくササ・・・
それを見送った後、竜一は、図書館へ行かねば・・・と再び図書館へと足を運ぶ・・・
天然蛍あましか・けい「あ、竜一・・・おはよ〜〜〜」
図書館へ急いでいると、突如けいがぼけ〜〜っと出現する
竜一「どわっと!?」
ぶつからないようにどうにか急停止しつつ、今、おはよ〜じゃないだろ!この時間は・・・と心の中で突っ込む。
けい「そういえば・・・昨日は部活に来なかったけどどうしたの!?」
竜一「はい!?」
部活!?・・・一体何の話なんだ!?
けい「夢見る部・・・」
愛「いつそんな部活に入っていたの?」
竜一「いや、入ってないですよ。」
そもそも、そんな部活あったのですか?と首をかしげる竜一
けい「『同じ夢見る仲間同士だから部活にしよう』・・・って昨日夢の中で言ってくれたじゃん」
竜一「そんな夢の話を持ち出されても・・・」
※昨日の夢に出てきた部活が昨日の放課後に発足しているというのは時間的に矛盾がないですか?
 ・・・そこはけいのマジック。(いや、ただのボケです。)
けい「じゃ、今日から作ろう。部長は竜一でいいよね?」
竜一「いや、作るのは別に勝手にしていいと思うけど・・・部長なら言い出した方がやるのが道理では?」
けい「え〜〜!?面倒くさい・・・じゃ、いいよ、部活はやめる・・・」
竜一「・・・話はそれでおしまいですか?・・・少し急用が・・・」
けい「あ、待って・・・もう一つ・・・」
・・・何故か真面目な顔をするけい
愛(・・・何の話・・・!?だろう!?)
すごく重要な話なのだろうか・・・と固唾をのんで見守っていると・・・
けい「ショタコンとしょ○タンって間違いやすいよね・・・」
竜一、愛「・・・」
心底どうでもいい話だった・・・
けい「そこで、あと『ろこリン』と『ぺこドン』ってのを見つけて『しょ○タン』と3人でユニット組ませたら
 いいんじゃないかと思ったんだけど・・・どう?」
※そういうのはアンタが勝手に考えるんじゃなくて、プロダクションの人がやることなのでは?
けい「後は・・・えっと・・・」
まだ何かあるのか・・・早く図書館に行きたいのにな・・・と思っていると・・・
けい「Zzzzzz・・・」
愛「立ったまま寝てる・・・」
器用だな・・・と感心している場合じゃなく、ともかく、この隙に図書館へ・・・と竜一は愛の腕をつかんで
その場を後にする・・・果たして、竜一は無事にフィル、レインと話をすることができるのか!?


続

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