Eighter -Scarlet Nocturne-
24ther 〜死神は戦場に舞う A〜
#0
パク・リチャウ……勝手に與鷹を仇と決めつけ與鷹(を排除しようとするも、雇ったヴァルカナリアクターの一人
に血祭りにされる哀れな漢。
さておき、流石にヴァルカナリアクター四人相手はきつい……と、思った矢先に謎の漢が現れた。
#1
バイラ・エウリデス、アーヴァ・エウリデス「てめぇもヴァルカナリアクターなら幽闘術を見せてみろ!」
セイ・ニングライト「俺の幽闘術、野生の道化(が見たいなら、先にお前らの幽闘術を見せて見ろ!」
イシュー・ネゼリアル「いいだろう」
マイル・ネゼリアル「その言葉、後悔させてやる!」
梓與鷹(「お、おい、アンタ……流石に一人で四人を相手にするのは無理があるんじゃないか」
セイ「問題ない……俺とウルフ・オブ・イザナギがあれば、向かうところに敵はない!」
その言い方にカチンと来たバイラヴァ兄弟、イスマイル兄弟は一斉に飛び掛かる
イシュー「レイン・オン・ノーアンブレラ!」
マイル「キャット・ザ・セブンライブス!」
バイラ「トリィニティ・セイヴァー!」
アーヴァ「ルブライトニング・バーストリーム!」
拳打の嵐が、斬撃と刺突が、火の鳥と化した剣が四方から一気にセイ目掛けて襲い掛かる。
セイ「……流揣轉(」
すすすすっ
バイラ、アーヴァ、イシュー、マイル「なっ、馬鹿な!?この攻撃を回避しただと!?」
それは必殺の一撃……いや、四撃だった。しかし、その悉(くは軽く回避された。
さらに四人に対してカウンターを叩き込むセイ
バイラ、アーヴァ、イシュー、マイル「げはぁっ!?」
與鷹(「そ、そんな……馬鹿なッ!」
そして、彼ら以上に與鷹(は驚きを隠せずにいた。なぜならば、今セイが使った技は双狼拳奥義、聖狼躱虚(に他な
らなかったからだ。
化野梶太郎(「おい、なんだ今の!?……お前の双狼拳のインチキ臭い奥義に似てなかったか?」
與鷹(「……」
似てるなんてものではない。下手すれば、聖狼躱虚(を超えている……それ故に與鷹(は鳥肌が立った。
出音(・グロウシュベル「……そうか……セイ・ニングライト……聞いたことがある……」
與鷹(「なんだって?」
それは、伝説の傭兵。数多の戦場を駆け抜けた伝説にして最強の一人。
#2
一同「最強の傭兵?」
出音(「そして、奴が使うは翳羅聖玉(流……失われし流派にして数多の武術の源流……」
與鷹(「数多の武術の源流?!」
まさか……それ故に双狼拳奥義と似た……いや、その源流だからこそ聖狼躱虚(に似た技があってもおかしくはな
い。
※本当か、それ?
イシュー「てめぇ……」
マイル「ざけんなよ!」
バイラ「ぶっ殺す!」
アーヴァ「不幸な事故で依頼主も死んでしまったことだしなぁ!」
いや、不幸な事故を巻き起こしたのは依頼人のお前らだけどね
※あとリチャウは死んでません。多分
セイ「まだ向かってくるのか……大した度胸だ!」
なめんな!と四人が襲い掛かろうとしたその次の瞬間、セイがウルフ・オブ・イザナギを地面に突き刺す。
セイ「無限の正義製(!」
ドドドドッ
バイラ「馬鹿なぁッ!?」
そして、セイはバイラの幽闘術を使う。
アーヴァ「貴様ッ!一体何をした!」
そもそも、幽闘術とは唯一無二のエクストラスキル……同質の能力はあったとしても同一の能力は存在しない。
例え、それがクローンだったとしてもだ。
※凄い例えだな……ってかそういう設定でしたっけ?(設定いうな!)
セイ「これが俺の幽闘術……野生の道化(」
そういってセイはもう片方の手を見せびらかす。
一同「な、なんだと!?」
彼の両手には0の数値が刻まれていた。つまり、それは《愚者(》のヴァルカナを二つ持つということを意味する
バイラ、アーヴァ、イシュー、マイル「同じヴァルカナが二つ!?」
與鷹((いや、そんなことはこの際どうでもいい……)
同じヴァルカナが二つあるという事実も衝撃だが、それよりも何よりも奴がアーヴァの幽闘術を使ったという事
が驚愕なのだ。
出音(「……いや、まさか……奴の幽闘術は……」
そして、出音(もはっと気づく
梶太郎(「おいおい、どういうことだよ?」
與鷹(「おそらく、奴の幽闘術は……他の幽闘術をコピーする能力」
一同「ンなッ!?」
一斉にセイの方を振り向く。
セイ「あぁ……だが、使い勝手はまぁ、微妙だ……」
自嘲げに呟くセイ。
それはさておき、戦場に降り立った伝説の傭兵。彼はバイラヴァ兄弟、イスマイル兄弟を打倒する勝利の鍵とな
るのか?
続
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