Eighter -Scarlet Nocturne-
10ther 〜影窟の中に有ル哉( A〜
#0
上海栗栖幻鍔殿(。そこは弾幕系のトラップの多さに誰もが最深部へたどり着けなかったことで有名な遺跡である
そして、ここにあるヴァルカナを巡ってノース光輪結社、有嗎幇(、Eighterが集った。
果たして、ヴァルカナを手に入れるのは誰か!?
#1
化野梶太郎(「行くぜおらぁ!」
カチッ
一同「え!?」
勢いよく梶太郎(が一歩踏み出したその時、嫌な音がした。
ゴゴゴゴゴゴゴゴッ
クラウド・ノシュケー・マルーメ「な、なんだ!?こ、この揺れ……」
御御脚(「これは、まさか……」
そして、襲い掛かる石礫(
梓與鷹(「うおおお!?」
これが、弾幕系のトラップ!
たまらず與鷹(ら一行は後退る。
*「く、クロード様!?」
クラウド「落ち着け、騒ぐな……ここは俺の幽闘術の見せ所だ」
そういって赤と青の四角を組み合わせた八芒星にIVの数字が刻まれた拳を見せびらかす。と、同時にぐるんぐる
んと回転しだす。
クラウドの幽闘術……それは螺旋の相克(。回転の力を駆使して敵を討つというものだ。
*「出た!クラウド様の大回転〇弾!」
※いや、大回〇魔弾っていっちゃアカン。
迫る石礫(を弾き返して別のチームのところに投げつける
*「なっ、なナなっ」
御脚(「慌てルな」
あたふたする有嗎幇(メンバーからずずいっと一歩前に出る御脚(。
ガインッガガガガッ
降り注ぐ石礫(が御脚(に直撃するも、平気、へっちゃらと言った感じの御脚(。
これは御脚(の幽闘術、甲蟲と炎雷(。自らの肉体を鋼と化すものだ。
※これでは防御一辺倒だが、当然攻撃の手段もある。火炎放射(だ。
梶太郎(「俺たちも負けてらんねぇなぁ、おい!」
それを見てウキウキしだす馬鹿が一名。梶太郎(である
出音(・グロウシュベル「いや、そうは言ってな……」
俺たちはヴァルカナリアクターではない。だからあんなびっくり大道芸を使えるわけがないのだ。
梶太郎(「たかが石コロ一つ、双虎拳(の力で押し返してくれる!」
そんな中、オラオラオラ!とでも言いだしそうな感じで拳を突き出し飛んでくる石礫(を迎撃する梶太郎(であった
與鷹(、出音((どう見ても一つじゃないんだけどな……)
#2
そして、暫くの間石礫(を弾き返す合戦が繰り広げられることとなる
與鷹(「しかし、いくらなんでも多すぎだろ」
出音(「これが超弾幕系の罠って奴か」
いや、だとしても、限度があるだろう……
梶太郎(「楽しくなってきた〜」
クラウド「フッ」
御脚(「やれやれ」
梶太郎(の馬鹿はさておき、クラウドと御脚(も顔には出てないがこの状況を楽しんでいるような節がある。
やがて、無限に続くかに思われた弾幕も晴れることになる。
梶太郎(「もうおしまいかよ、物足りねぇな」
クラウド「そうか、ならば、今度は俺が相手になってやろうか?」
御脚(「俺を石ころト同じだと思うト痛い目にあうぞ」
カチッ
そんなことを言いつつ一歩前にでるクラウドと御脚(。その時再び嫌な音が
一同「ま、まさか……」
ガコンッ
一同「ぬおおお!?」
今度は落とし穴だった。その場に合わせたノース光輪結社の連中も有嗎幇(の連中も、Eighter一行もみな等しく
真っ逆さまである。
與鷹(「うぐっ……」
どの位の深さまで落ちたのだろうか……怪我をしなかったのは不幸中の幸いというしかない。
出音(「みんな、無事か!?」
與鷹(「俺は無事だが……」
梶太郎(「ヘッ!落とし穴如きで俺が倒せると思うなよ!……ってわけでどけよてめぇら!」
與鷹(、出音(「あ、すまん……」
與鷹(と出音(が無事だったのは、梶太郎(の上に着地したからであった。
※なお、梶太郎(が無事なのは……ウェルと同化して再生してくれているからである。
出音(「さて、いつまでもここにいるわけにもいかないし、出口を探すか、それとも奥へ進むか」
與鷹(「ここは奥へ進もう」
出音(「その理由は?」
與鷹(「俺たちの当初の目的はこの遺跡にあるヴァルカナの回収だ。ならば、優先するべきは出口を探すことではな
い」
断言する與鷹(であった。
ヴァルカナを探してから出口を探しても遅くはないと言った理由もある。
梶太郎(「おっしゃ、行くぜ!野郎ども!」
バシっと拳を掌に叩きつけて梶太郎(がなぜか仕切る。
カチッ
と、同時に一歩足を前に踏み出すと三度嫌な音がする
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロッ
與鷹(、出音(「大岩ッ!」
まるでインディージョーンズである。果たして、一行はヴァルカナを手に入れることができるのか!?
続
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