#5
最強（？）萌と無敵・銀牙との死合……途中まで優位だった銀牙だが、萌の魔眼極（まがんのきわみ）にて
勝負は振り出しに戻る……さてさて……この死合の行方は……
百井（ももい）銀牙（開祖を超えて……だと！？ふざけおって！貴様の使う流派はいったいいつの時代に作られたモン
　だと思ってやがるんだ！！）
銀牙の最もな疑問であり、突っ込み。
確かに、開祖が神だなどと誰も思いもしないから当然である。
銀牙「なぁ〜〜にが魔眼の極みだヴォケッ！」
ゴガキッ
一足飛びかかる銀牙
銀牙「んなっ！？」
しかし、その太刀筋はは萌の左側に浮く刃が受け、萌が両手の刀で反撃に出る
銀牙「ち……ちぃい……」
ザザザザッ
距離を取る銀牙
冥時（みょうじ）萌「……俺の真四刀流には四方に死角なし！」
両手と宙を浮く2本の刀……この攻防一体の陣形の前に敵は無いと萌は豪語する
銀牙「……ハッハッハッハ……だったら……コレでどうだ！魔翳伍封陣（まえいごほうじん）」
ギュゴガッ
4人の分身が四方から萌に斬りかかる
萌「……四方に死角無し……そう言ったはずだ！」
ガガガガッ
真四刀流にて4人の分身の斬撃を全て受ける萌
銀牙「馬鹿が！四方を塞いでしまえば貴様に勝ち目は無い！」
ゴッ
だが、それを待っていたと言わんばかりに銀牙本人が上空より迫りくる
銀牙「今度こそ死ねぇああああ！」
萌「……前言撤回だ……五方に死角無し」
ギンッ
魔眼によって頭上から迫る銀牙の動きをも止める
銀牙「ぐ……ぐぬう！！？」
萌「ハアッ！」
ドオオンッ
そのまま魔眼の圧を持ってして銀牙の分身全部を消し飛ばし、更に、本人も弾き飛ばす
ズドザザザザザッ
銀牙「ご……おう！！？」
銀牙（ぐ……ぐぅう……馬鹿な……なぜ……裏において無敵と呼ばれたこの俺が……なぜ……ここ
　まで苦戦しなければならん……！？）
萌「……」
弾き飛ばされつつも体勢を立て直し、萌を睨みつける銀牙。
萌も萌でただじっと銀牙を見つめている
銀牙（くそっ！ふざけやがって……孤高の剣鬼め……確かに、以前のあいつならこの隙を逃さず殺しに
　かかった……そういう意味ではラッキーだが……くそっ！くそっ！くそがぁ！！）
銀牙「納得できん！！」
萌「……何がだ？」
突然の銀牙の叫びに萌も思わず問い返す
銀牙「俺は、無敵！……向かうところ敵なし……英語でいえばエネミーゼロ……そんな俺がこうも圧される
　などと、ありえん！」
※『無敵』は英語で言うと『エネミーゼロ』なんて単語ではありませんのであしからず。

#6
萌「現実から目を背けるのはよくないことだな……」
……よく考えてみると、萌は最強と呼ばれていながらそのことを知らず、逆に銀牙は無敵と呼ばれている
ことを知っていた。
銀牙はそのことに有頂天になっていた節があるのでは……
銀牙「うるせぇ！！」
ゴアアアッ
銀牙の邪気が増す
銀牙「貴様は必ずブチ殺す！！俺が無敵であるためになぁ……死ねぇあああああ！！！」
ドオオオオオオオッ
縦横無尽に邪気が走るも、その邪気を悉く回避する萌
萌「……下らん技だ……」
銀牙「貴様ぁあああ！！魔翳惨謀霧燒滅（まえいさんぼうむしょうめつ）！！」
ドギャオアアアアアアッ
その直後、大量の黒き剣閃が萌に襲い掛かる
萌「……潰す……羅刹獄掌陣（らせつごくしょうじん）！」
ドンッ
銀牙「！！！！！？？」
4本の刀と魔眼をもってして鬼を具現化させ銀牙を一瞬で戦闘不能へ陥れる
銀牙「な……何……だ！！？……今の……は！？」
ドシャアアッ
萌「……終わった……」
銀牙「ぐ……こ……の……待ちや……」
ガクリッ
しかし、今の一撃で完全にノックアウトされた銀牙はそのままその場に頽（くずお）れる。
銀牙が完全にノしたことを確認すると、萌はその場を去って行った
・
・・
・・・
暫くの後……
ゾロゾロゾロゾロアッグッ
※↑例の如くMSが隠れてますよ……
黒服ズ登場。
＊「……やれやれ……無敵のお前でも斃せないとは……」
＊「そんなことを言っている場合ではなかろうに……」
＊「確かに……奴は……」
孤高の剣鬼は最早裏の世界にとって最大の脅威であり、障害になってしまった……と一行が危惧する中、1人の
漢が呟く
＊「だが……奴は……裏の世界を去ると言った……」
＊「お前はそんなことを鵜呑みにするというのか？」
＊「……冥時（みょうじ）一族の者は約束を破らない……」
＊「……しかし……だな……」
＊「そうだ……そもそも裏の世界を去るなどと、背信行為ではないのか！？」
＊「……」
ここで話しあっていても仕方がない……ともかく、この件は一旦終了し、後日改めて話し合うこととなった
のだが……
しかし、銀牙の萌抹殺の依頼はこれで終わったが、銀牙はそれを納得しないであろう……
たった今、萌と銀牙との因縁が始まったのだ……
＊「……帰るぞ……」
一同「はっ……」
かくて、一行は立ち去る
・
・・
・・・
後日……
萌「……」
やはり今日も1人、萌は修羅の門に佇む……
萌「……俺がいる場所は裏でも表でもない……闇だ……裏を越えた裏……剣聖……いつか俺がお前を
　斬る……だから……お前も高みを目指せよ……」
ん〜〜、萌と敢……両者が再び相対する話を作るかどうかは作者の気分次第である（マテや！！）


END