Eighter -Noble Gathering-
15ther 〜奪い去られた天球 B〜



#3
今から10年前、獅殺山しころやま家から奪われた光の天球……奪いしものは蓋五山ふたごやまグループ……
とのことで、10年の歳月を経て今……事件の真相が明らかに……なるかも……
東京都、某所
白拍子かんな「……蓋五山ふたごやまグループのメンバーは単なるヤクザとは違います」
いつの間にかかんなとも合流し、與鷹よたから一行は話を勧める
かんな「特殊訓練をした傭兵や重火器……更には……」
OCTUを見ながら話すかんな
かみ総介「……フン……戦争屋か……」
元人交喙いすか「面白い!!」
獅殺山しころやま麗(いや、面白いって……この人達何なの!?)
最もなことを思う麗……だが、交喙いすかはそんな世界で生きてきたのだ……
交喙いすかって……トレジャーハンターだよね……?とか突っ込んではいけない與鷹よたか「……他には?」
かんな「……人型兵器も導入していますね……人間型急襲機動兵器、通称HAMA……」
更にOCTUを操作して情報を引き出すかんな
総介「……機械人形か……フン……」
麗「……ちょ、ちょっと……大丈夫なんですか?」
流石に心配になってくる麗……だが、桜が宥める
山咲やまざき桜「安心してください。並の機械人形程度では警部は斃せません」
麗「……いや、あの……全然納得できない説明なんですけど……」
何の説得力もない……と麗……そう思うのも無理はない話だが……これは事実である……
與鷹よたか「……本社についての情報は?」
かんな「はい、本社ビルはバベルの塔をイメージして作られたらしいです」
総介「ハッ……神様気取りか……」
かんな「そして、内部構造は放送局並みに複雑だそうです」
交喙いすか「放送局並みに複雑!?……どういうこったそりゃ!?」
桜「……放送局はテロなどに占拠されないように階段やエレベーターなどで1階から最上階まで直通できない
 ようになっているんです」
交喙いすか「……ははぁ……なるほどな……」
與鷹よたか「そいつぁ……用心深いこったな……」
かんな「そして、光の天球ですが……」
與鷹よたか「まぁ、こういうのは、大抵最上階にあるんだよな…………」
かんな「はい、23階の蓋五山ふたごやまの部屋ですね……」
またも、OCTUを見ながらかんなは言う
交喙いすか「ふむ……なるほどな……」
麗「で……どうやって攻略するつもりなんですか!?」
一同「正面突破あるのみ!!!」
麗「いや……それは無謀すぎるんじゃ……」
それ、作戦も何もないですよね……と麗が抗議してみるも、無視されてしまう……

#4
総介「会議は終わりだ……行くぞ!!!」
一同「おう!!!」
麗「え!?会議って……あの……詳細は話し合っていないと思うんですけど……」
桜「大丈夫です。警部と運の女神様を信じてください」
麗「は……はぁ……」
麗(だ……大丈夫かなぁ?……本当に……)
麗が1人不安を抱えながら、一行は蓋五山ふたごやまグループ本社へとやってくる
・
・・
・・・
東京都、蓋五山ふたごやまグループ本社前
交喙いすか「行くぜぇヤロウども!!!」
かんな「ヤロウじゃ無いのが半分居ますが……行きましょうか……」
與鷹よたか交喙いすか、総介は漢だが、桜、かんな、麗は女……見事に半数が女である。
交喙いすか「おいおい、揚げ足取るなって……」
総介「……無駄話はそこまでだ……行くぞ!」
交喙いすか「あ!おい!俺の台詞……」
ドダダンッ
と、言いつつも正面突破を試みる一行
*「侵入者!?……」
*「フン……愚かな……蓋五山ふたごやまグループに乗り込んだバカ者どもに眼にもの見せて殺れ!!」
社長室で漢は語る……
この漢こそ、蓋五山ふたごやまグループ総帥・蓋五山ふたごやま千蔵である……
一同「おおう!!」
ドドドドドッ
かくて、刺客は放たれた……
一方……
東京都、蓋五山ふたごやまグループ1F
交喙いすか「何だ!?……この臭い……」
総介「……血の臭い……だな……」
與鷹よたから一行の前に……血の匂いの凄まじい集団が……
かんな「……戦争のスペシャリスト……の登場ですね……」
與鷹よたか「戦争のスペシャリストって……要は殺し屋ってこったろ……」
一同「死ねえああああ!!!!」
全身をプロテクターで守りながらマシンガンを乱射してくる一個師団
麗「って自分の社内でなんたることをぉ!!?」
交喙いすか「喋っているヒマはねぇ……ホラ、回避しつつ反撃に出るぞ、つかまれ!」
麗「って……あの……どうやってあの剣林弾雨を潜り抜けると……」
與鷹よたか、総介、交喙いすか、かんな「はああああ!!!」
ドゴアアアアアアアアアッ
麗「うそん!!?」
……呆気なく剣林弾雨を突破し、すれ違い様に反撃を繰り出す
一同「!!!!??」
ドタアアアアッ
麗(何!?この人たち……人間じゃない……)
サァっと血の気が引く麗であった……
與鷹よたか「追っ手が来るとメンドウだ……このまま一気に突っ切るぞ……」
交喙いすか「おうよ!言われなくともだ!!」
ドドドドドドッ
かんなら一行……蓋五山ふたごやまグループ本社、下部を突破……
……それを見ていた千蔵は……
蓋五山ふたごやま千蔵「……ええい、使えない奴らめ……」


続

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