Eighter -Grand Harmonise-
34ther ~黎黒な獣との激闘 D~
#7
Eighter本部を急襲した漆黒の撃力……一行はひとまず歴史の墓場に戦闘場所を変え(ルシャの手に
よって)、それぞれ戦いが始まった……蛍対辰、かれん対瀬事+鐵郎、かんな対九三郎+四九寝♪の中、
與鷹は……
胴崎烈「拳帝與鷹ぁ!!キサマは今日、俺様の手によって殺されるのだ!!」
ふはは!と豪語する烈……その自信は一体どこからくるのやら……
梓與鷹「……出来るかな?」
対する與鷹は……若干余裕……自称拳王の力はある程度見切れる……
烈「その余裕も今になくなるわ!」
鏈属帆卯鎌「……」
烈「おい!卯鎌!お前も何か言え!!」
あまりに黙りこんでいる卯鎌を見かねて烈が言う……
卯鎌「……人類は闇に向かい光から去る」
烈「はい!?」
卯鎌「……悪夢が散らばる無限の地獄さ」
與鷹(……アイツは……何だ?)
鏈属帆卯鎌……彼の実力は未だ未知数……それゆえに、與鷹は先手を打つに打てない……いや、並の相手
ならば……一目で実力を看破できるのだが……卯鎌相手にそれはできない……つまり……卯鎌は……
なかなかの手練れであることを示している
卯鎌「……屍の掛け橋渡って逝こう」
グオアッ
と、言い終えるなり一気に飛び掛る
與鷹「むっ!?」
烈「あ、てめぇ抜け駆けはゆるさんぞ!!」
ドッ
烈もすかさず飛び掛る
與鷹「ハッ!」
ゴギャギャギャッ
しかし……2人の拳が届く前に回避する與鷹
與鷹(ヤツは……出来るな……)
卯鎌の力……その片鱗を見て、軽く冷や汗が出てくる與鷹であった……
烈「ハッ!恐れをなしたか!與鷹!この拳王たる烈様によぉ!」
卯鎌「……フム……なるほど……」
※ちなみに、烈はあくまで、自分の力で與鷹が怯んだ……とか思いこんでいるようです……
與鷹(……さて……どう……出る!?烈も場合によっては厄介なんだが……)
そして……そのまま與鷹と卯鎌、烈は拳を構えたまま睨みあう……
#8
卯鎌「……どうやら炎光烈蹴拳を使うに値する人物のようだ……」
ゴウッ
暫く睨みあいが続いたのち、ぽつりと卯鎌がもらし、両手を炎で包む
與鷹「なん……炎光……烈蹴拳……?」
烈「ハッハ~~!!ボ~~っと突っ立ってんじゃねぇぞ!與鷹ぁ!黄虎蹄!」
ドッ
卯鎌に気を取られていると……と、背後から背中めがけて拳が飛ぶ
バシッ
烈「な!?」
しかし、振り向かずに片手だけで受け止められる
卯鎌「……炎砕掌!」
ゴアッ
そして、次の瞬間、一足飛びにかかり炎の拳で殴りかかる卯鎌
與鷹「ちいっ」
ブウウンッ
烈「うおう!?」
咄嗟に烈を振り回して盾代わりにする
ボッ
烈「うごあああ!!?」
炎の拳打は烈に直撃……
卯鎌「……フフ……」
烈「卯鎌!テメェ!!」
ぶすぶすぶす……
よくもこの俺様をぉ!とここで突如仲間割れが……と、思いきや、卯鎌がすかさず責任転嫁……
卯鎌「……私が悪いのですか?……お前を盾代わりにしたあいつが悪いのではないのですかね?」
烈「……ぬ……ぬぅぅ……」
ギロリ!
與鷹……貴様が俺を楯代わりにするから……と、與鷹を睨む烈
與鷹(……何なんだ……)
烈「……ええい!今度からもっと気をつけて攻撃繰り出しやがれ!」
卯鎌「……分かった……」
烈「フン……ならばいい……與鷹!仕切りなおし……だッ!」
ドッ
言い終わる前に飛び掛る烈
烈「ハアアア!!!紅虎爪!」
グオアアアアッ
與鷹の首めがけて烈の拳が飛ぶ
與鷹「狼牙砕!」
ドンッ
烈「げふあ!?」
だが、與鷹の防御を無視した拳撃により弾き飛ばされる
烈「與鷹ぁああ!!」
グラリッ
烈「な……なん!?」
すぐさま体勢を立て直そうとするが……蹌踉き、立つことすらままならない
卯鎌「……ハラへの一撃……か!」
※腹への一撃は足に来ます……よってふらふら状態で立てなくなります……
與鷹「烈……お前の拳はお子様並だ……そんな腕で俺に張り合おうなんて無理だな……そこで寝ていろ」
烈「ぬ……ぬううう……」
ギリリっと歯を食いしばりつつ……烈、ここでまさかのリタイア……
・
・・
・・・
卯鎌「……フッフフフ……さてさて……続けるか……いや、終らせるか……」
與鷹「……ああ……そうだな……」
ゴゴゴゴゴゴッ
両者の殺気が増す
卯鎌「炎星殺!」
ゴゴゴゴゴッ
炎の弾を5つ作りその炎で五芒星を描くように與鷹に迫る
與鷹「神狼九断!」
ドドドドドドドドドッ
対する與鷹は刹那の瞬間に九回拳打を放つ
ズドゴアアアアアアッ
ザザザアッ
一瞬の交錯……そして双方に、ダメージ
卯鎌「……なるほど……」
ガクリッ
そして、地に伏すは卯鎌
與鷹「……お前……わざと手加減を……」
卯鎌「拳帝……なるほど……噂にたがわぬ……腕だな……フフフフ……」
ドサッ
與鷹「……本当に……何なんだ!?」
漆黒の撃力とEighter+との勝負、その4……與鷹……烈、卯鎌を撃砕!
続
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