Eighter -Grand Harmonise-
13ther 〜天然ボケな殺し屋スイーパー C〜



#5
けい殺害のために送られた刺客、かい……だが、かいは全く刃が立たず、そこへ依頼者である留太郎るたろうが登場した。
一体、この依頼者とけいとの過去に何があったのか!?……
※ひょっとしたら解明されるかも……かもかも。期待せずにお待ちください(うぉい!)
天四斗あまよと、某所
肩丘津留太郎かたおかつ・るたろう「キサマへの恨み……今こそここで晴らす!!」
天然蛍あましか・けい「だから、誰?……ってか何?」
留太郎るたろう「黙れッ!!忘れたとは言わせんぞ!我らがとある山で殲滅演習をやっていたとき……貴様は我らが
 一個部隊を全滅させやがった!!」
突込魁とつこみ・かい「なっ……」
一個部隊を全滅させたという事実に驚愕するかい
※あ……唐突にけい留太郎るたろうとの間にあった因縁とかが判明しちゃった……
けい「……あ〜〜〜、思い出した」
留太郎るたろう「思い出したか……ならばその罪を償っ……」
けい「俺の昼寝を邪魔した人のトップだ……」
一同「はい!?」
しかし、けいの言葉に、一同は眼を疑う。
けい「人が折角昼寝していたってのに横でドンパチ始めちゃってさぁ……本当にもう……五月蝿いったらありゃ
 しないよ……」
かい「どんな理由だあああああ!!」
かい、たまらず突っ込む……
留太郎るたろう(ぬぐぐ……)
留太郎るたろう留太郎るたろうで、流石にそんな理由で一個部隊が全滅したとなっては恥……どうあっても消し去りたい様子
留太郎るたろう「……フン、何でも良い、死ね!けいぃ!暗黒舞踏拳!」
ゴギャアアアアッ
黒きオーラを纏った拳撃がけいに極まる
ドギャアアアアアッ
ゴロゴロゴロゴロッ
……直撃を受けたけいは派手に転がって吹き飛ぶ
かい「あっ!?」
なんだか物凄く呆気なく勝負が付いてしまい、かいも驚きを隠せない。
かい(なっ……なんだ!?こいつ……強い……!!)
留太郎るたろう「フハハハ……ハァ〜〜〜〜ッハッハッハッハッハ!!どうだ!けい!これが我が力!!全てを飲み込む
 最強最悪の……」
ボッ
が、突如炎に包まれる留太郎るたろう
かい「え!?」

#6
留太郎るたろう「な……なぁにぃいいいい!!!?」
けいたおしたことで余裕に浸っていた留太郎るたろうも流石にこの事態に焦る……
留太郎るたろう「バ……馬鹿な!!?」
……いや、正確には留太郎るたろうの技はけいには極まっていなかった……けいを覆う炎のによって阻まれていたの
である。
かい「……」
かいが呆気にとられている間にも……炎は留太郎るたろうの全身を包んでいく……
けい「つまんない技だね……はい、さようなら……」
むくりと、無傷で立ち上がったけいは……淡々と語る
留太郎るたろう「バ……バカな……最新……鋭の耐火耐熱スーツがぁ……役に……ごああああ!!!?」
ズボシュアアアッ
……そして、業火に包まれた留太郎るたろうは消し炭となって消ゆ
・
・・
・・・
かい(な……何故!?……明らかに攻撃を繰り出したのは留太郎るたろう……だが……けいは……あいつの動きが
 1つも見えなかった……!?そんな……)
あまりのことに愕然とするかい
※いや、別にけいは攻撃を繰り出してないんじゃないですか?……留太郎るたろうのアタックで吹き飛ばされたものの
 実はノーダメージで、けいが纏っていた炎の留太郎るたろうを焼き尽くしただけなのでは……?
けい「……」
くるり
踵を返してかいの元へゆっくりと歩むけい
かい(くっ……もはや……ここまで……か!?)
観念するかいを余所に、けいはトボけた発言を行う
けい「待たせたね……ん?……ところで……何を待たせたんだっけ!?」
あれれ!?と首をかしげるけい
かい「はい!?」
けい「……ま、いっか、どうでも……」
かい(……天然でよかったぁ……)
ちょっぴり安堵。
けい「う〜〜んと……とりあえず、さようなら……」
その場を去ろうとするけい
かい「ま、待って……」
けい「うん?何?」
振り返るけい
かい「……えっと……」
けい「ああ、分かったプロ……」
かい「誰がするかぁああああ!!!」
かい(逢って間もない漢にプロポーズなどッ)
けい「????何なの?イキナリ大声出して……プロの殺し屋になりたいかどうか聞こうと……」
かい「んなッ!紛らわしいッ!!」
※いやいや、アンタが勝手に勘違いしただけだ……
けい「着いて来たいんなら勝手に来れば?」
かい「……そうする」
かくて、かいけいと行動を共にする……
・
・・
・・・
そして、一行がたどり着いたのは……修羅の門。
天四斗あまよと、修羅の門
かい「ここは……」
紗魏雪兎しゃぎ・ゆきと「ここへ何の御用ですかな?一見いちげんさんはお断りですよ?」
けい「じゃ、二見にけんで……」
かい「数を増やせばいいってモンじゃなぁいい!!ってか何!?『二見にけん』って!!?」
最もな突っ込みが炸裂する
雪兎ゆきと「なるほど、ここに入りたいというわけだ……」
かい「ってか話進めるの!!?」
けい「いい物件ある!?」
かい「だから、けい!!」
雪兎ゆきと「はい、そりゃぁ……もぅ……毎日が死合になるような……」
けい「決定!!」
かい「すなぁ〜〜〜〜!!そんな毎日死合ってたら身がもたないでしょうが!!!」
……とか、なんとか……とりあえず、天然&突込は当分修羅の門に居を構えることになる……


END

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