Eighter -Chaos Desorder-
46ther 〜四神像を贄に神を A〜



#0
その事件は、京都府で起きた……連続神像盗難事件……
果たして……犯人は何が目的で、盗難を行ったのか!?

#1
京都府、南方の寺院
*「……ぬ……盗まれた!!!」
とある寺院に、住職の叫び声が響き渡る……
・
・・
・・・
警官「住本警部……盗まれたのはこの寺院に伝わっていた心臓、萌の朱雀だそうです」
*「へぇ……なんかそんなタイトルの映画があったような気がしたけど……関連性は!?」
……この警部……名前を住本朏狩ひかると言い、京都府警の刑事である。
一同「ありません!」
警官「住本警部〜〜〜」
住本朏狩ひかる「ん?何だい?」
警官「調べた結果なのですが、この萌の朱雀……実は京都府に古くから伝わる四神像の1つであることが判明
 しました!」
住職「……ええ、確かに……この朱雀像は……四神像の1つでして……」
そして、ぽつぽつとその4つの神像に関しての歴史を語る住職……一行はその話を聞きいるのであった……
朏狩ひかる「なるほど……つまり……他の寺院も危ういってことじゃないかな?」
警官「はっ……直ちに調べたところによりますと……北の方にある寺院に安置されていたなえの玄武像は
 既に奪われた……との報告が……」
朏狩ひかる「……なっ!!?」
実は……もうすでに盗まれていました……と申し訳なさそうに報告する警官……
※ちなみに、他の2つは、いえの青龍とやみの白虎といいそれぞれ京都府の東と西のとある寺院に納められ
 ているといいます。
朏狩ひかる「くっ……とにかく、2つの神像だけでも死守するんだ……行くぞ……お前たち!」
一同「はっ!!」
たたたたっ
かくて、京都府警の一行は残りの像を死守すべく東奔西走する。
※お!しくも残された像は東西にあるから……すごいぴったりな言葉だな!(だれがウマイこと言えと!?)
・
・・
・・・
京都府、東方の某寺院
住職「ああ、警部さん……来てくれたんですか……お早い到着で……」
警官「はい!?」
警官「いや、何も通報は受けては……」
朏狩ひかる「!!まさか……朝の青龍が!!?」
血相を変えて叫びだす朏狩ひかる
住職「いえ、いえの青龍です!」
朏狩ひかる「……」
そして冷静に突っ込まれる朏狩ひかる
※ってか『朝の青龍』って……相撲取りじゃないんだから……

#2
警官「……まさか……盗まれた……と!?」
住職「……はい、つい、5分ほど前のことでした……倉から光が放たれたかと思うと……いえの青龍像が
 盗まれていたんです……」
朏狩ひかる「くそっ……敵は僕達の一歩先を進んでいるぞ……」
先を越され、歯軋りする朏狩ひかる……
警官「住本警部……」
朏狩ひかる「だから、僕達も敵の一歩先を進まなきゃいけない……分かるな?」
警官「はい」
警官「つまり、西方の寺院に……」
朏狩ひかる「違うだろ!!」
今から西方の寺院に行ったところで後手に回るだけだ……ならば……先手を取る方法として最も有効な手段
は何か、考えてみろ……こうだろ!と朏狩ひかるはある結論を下す
朏狩ひかる「運の女神と連絡を取るんだ!!」
警官「おお!そうか!!」
警官「運の女神と連携すればどんな境遇だろうが我々は勝てる!!」
警官「さすがです!住本警部!!もし、女だったら結婚を申し込んでいます!!」
警官「あ、テメェ、抜け駆けは許さんぞ!!」
朏狩ひかる「……」
どたんばたんと騒ぎ出す一行……
住職(運の女神に頼むって……それ警察のやり方じゃないでしょうに……はぁ……本当に大丈夫かなぁ?)
そんな中、残された住職は1人、不安に思うのであった……
・
・・
・・・
京都府、西方の寺院
白拍子かんな「……と、言うわけで、来たのですが……」
朏狩ひかるの連絡を受けて、Eighterのかんな、與鷹よたかは京都府へ……
梓與鷹よたか「……俺たちを呼んで待っている間に西方の寺院に行っていればよかったんじゃないのか!?」
一同「……」
既に、西方の寺院に安置してあったやみの白虎像も盗まれた後であった……
朏狩ひかる「くっ……まさかこんなことになるだなんて……」
かんな(……あれ?この人……)
かんな……朏狩ひかるを見てちょっとしたことに気がつく……
※まぁ、それは今回の事件には関係ない些細なことなんで、いずれまた……(うぉい!)
與鷹よたか「ま、まぁ……とにかく、四神像は盗まれた……が、まだ、黄龍が残っているんじゃないのか!?」
今まで盗まれたものが四神なら……それを統べる像もあって然りなのでは?と與鷹よたか……
一同「はい!?黄龍!?」
警官「あのコサイン波だか何かで……」
一同「それは交流!!」
警官「ってそんなことをやっている場合じゃなくて……」
だが、一同はポカンとしつつ、何かアフォな会話を行いだす
警官「ですが……我々の調べでは四神像があった……というのは掴んでいるんですが……黄龍の像が
 あったという話は……」
住職「……いや、黄龍像はあるぞい!!」
一同「ええ!?」
と、ここで、沈黙していた住職が口を開く……
果たして……黄龍像は……どこにあるのか!?……そして、一連の事件を起こした人物の思わくは!?


続

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