Eighter -Chaos Desorder-
31ster 〜漢と思い出の拳銃 A〜



#0
それは……A級殺人犯、胤瓦降助いんが・こうすけ彼の護送中に事件は起こった……
そして、警察を揺るがす大問題へと発展することとなる事件……
その事件は……

#1
天四斗あまよと、某所
胤瓦降助いんが・こうすけ「……」
警官「こんな優しげな人がA級殺人犯なんてねぇ……」
護送を行っている警官の1人が、降助こうすけを見ながら呟く
警官「人は見かけに寄らないものだぞ……油断は禁物だ……」
警官「へいへい……」
降助こうすけ「はっ!」
ドスッ
警官「おぐっ!?」
と、そのとき、一瞬の隙を突いて警官を殴り、拳銃を奪って逃げていく
警官「くっ……おい、大丈夫か!?」
警官「く……くそおおお!!あの野郎……」
拳銃を奪われた警官は苦しみ呻きながらも憎しみをあらわにする……
・
・・
・・・
でもって、警官はすぐさま携帯で上司に連絡を取る
欺盛凍炉ぎもり・こごろ「はぁ〜〜、護送中の犯人を取り逃がした……それはまた……」
警官「す……すみません……」
凍炉こごろ「で、そのもう1人ってのはどこでなにをやってんだ!?」
警官「えっと、今治療を受けていまして……しっかし、遅いなぁ……もう、アイツ……」
治療なんてぱっぱと済ませて帰って来いってんだ!と毒づく警官
凍炉こごろ「……まぁ、とりあえず、いいか……よく聞いておけ……あの降助こうすけという漢はなぁ……最初は警官
 でありながらヤクザのスパイでもありそのせいで暴力団撃滅作戦が支障をきたすという事件にまで発展した
 んだ……」
警官「重々承知しております……」
※味方だと思っていたのに実は敵だった……よくある話です。ちなみに胤瓦降助いんが・こうすけは違った読み方をすると
 いんぐらむ・ぷりすけ(ん)……そう、あの人だったりするんです。
凍炉こごろ「とにかく、お前は早いところ奪われた拳銃を取り戻すんだ……そのお前の相方と共にな……じゃ、俺
 はこれから競馬場でちょっと張り込みしないといけないんで……」
警官「欺盛ぎもり警部……?」
いや、アンタ、それ、絶対遊びたいだけだろ!と、警官は思ったのであった……
警官「すいません、治療に手間取ってしましました……」
警官「遅いぞ!全く……」
警官「いや、看護師さんが、美人で……メアドをゲットするのに手間取ってしまいましたよ……」
警官「……てめぇも何やってやがる!!」
全く、どいつもこいつも、たるんでやがる!とその警官は更に毒づく……
警官「……とんだ事件になっちまったよ……これじゃあ当分昇格は無いな……」
警官「大変ですねぇ……」
警官「お前だよ!お前……」
ザザッ
警官「今しがた天四斗あまよとの街中で発砲事件が起きた……幸い負傷者は出ていないが……降助こうすけだ!ヤツが繁華街
 に忍び込んだと見て間違いない。ただちに急行するんだ……」
と、そこへ無線が……
警官「はっ……了解です」
警官「ヤロウ……」
そして、一行は現場へ駆けつけるのであった……

#2
天四斗あまよと、繁華街
警官「……降助こうすけは?」
警官「分かりません……」
警官「警部、現場に残されていた銃弾からライフルマークの照合を行ったのですが」
凍炉こごろ「どうだった!?」
警官「我々が管理していたコルトガバメントのライフルマークとは全て一致しなかった模様です」
警官「何ぃ!?」
驚く警官……
警官「……どういうことでしょうか!犯人は別のコルトガバメントを使用したということでしょうか!?」
凍炉こごろ「いや、違う、おそらく犯人は銃身を交換したんだろう……」
警官「……なるほど」
んでもって納得する警官……
警官「ヤロウ!俺の思い出の銃を勝手に改造するとは許せん!!」
しかし、奪われた漢は怒りに燃えている様子……
警官「銃に思い出って……どんなんだよ……」
警官「知りませんよ……そんなこと……」
警官「とにかく、警部、一刻も早くヤツを逮捕、送検し直さなくては……」
凍炉こごろ「ああ、分かってる……俺も一刻も早く競馬場へ行かないと……今ならまだ換金のチャンスが……」
一同「……」
アンタわ……と一同は呆れかえる……
・
・・
・・・
……一方、そのころ……
天四斗あまよと、某所
かみ総介「……フザけた事件も起きたものだな……」
とある調書を見ながら総介が言う
山咲やまざき桜「警部……?」
ばさっ
調書を桜に差し出す総介
桜「……これは……!?」
長所に目を通す桜……そこには……とんでもない事実が記載されていた……
総介「……行くぞ……山咲やまざき……このフザけた犯人を逮捕しに!」
桜「はい。警部」
SRAP・総介、桜とともに出陣……
・
・・
・・・
また、同じころ、Eighter本部でも……
天四斗あまよと、Eighter本部
梔曹くちなし・つかさ「……なるほど……犯人が拳銃を奪って逃走か……」
警官「はい、ぜひ、力添えを願えませんでしょうか?」
※困ったときのEighter頼み……本当、警官にも困ったものです。
つかさ「分かった……」
と、言うわけでつかさも、また出陣する……
……総介とつかさ……果たしてどっちが先に犯人を逮捕できるのか!?そして……総介が見ていた調書には一体
何が……!?
※民間人に逮捕の権限はありませんから、総介が逮捕するに決まってます!!

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