Eighter -Chaos Desorder-
29ther 〜異常気象は人為で C〜



#5
そこはかとなく追い詰められた間戸まっど京……だが、まだ終わっていない
間戸まっど京「行けぃ!ウェザリング!気象管理官の力……見せて殺れ!!」
カカァッ
梓與鷹よたか「くっ……何だ!?」
パシフィスから光が放たれ、何かが来る……!
白拍子かんな「くっ!」
ガキンッ
炎の記憶でそれを受けるかんな
與鷹よたか「何だ……アレ!?」
目の前に……人の様な異形の存在が立っていた……
京「フフフ……」
かんな「てぇい!!」
ゴウンッ
力任せにウェザリングを弾き飛ばすかんな
ズザザザッ
ウェザリング「……フッ」
飛ばされつつも体勢を立て直すウェザリング
ウェザリング「……やるな……」
かんな「……」
ウェザリング「だが!」
ビュゴウッ
一気に加速、そのままかんなの間合いを侵食し……
ウェザリング「颱風の一撃タイフーン・クラック」
ズギュオアアアアアッ
ウェザリングの右手に電童の腕についているアレが回転するようなエフェクトがかかり、かんなに殴りかかる
ズドゴオオンッ
しかい、かんな……軽々と回避……そして、壁に激突したウェザリングはそのまま壁を貫通
京「のうっ!!?」
壁が破壊されたことにショックを受ける京。しかし、彼以外はそんなこと気にしていないようだ。
※と、言うか與鷹よたから一行の方は気にしていられる状況じゃないし……
ウェザリング「ふむ……」
すっ
今度は人差し指以外を閉じそのまま天に掲げるウェザリング
ウェザリング「霹靂の一撃サンダー・ジャッジ」
かんな「神鳴舞刃しんめいぶじん」
ビジャジャアアアアアンッ
双方、雷を落とし、雷同士は相殺しあう
京「なな……何だ!?貴様……運の女神……お前……何なんだ!!?」
かんな「……運の女神です」
京「……ぬぅう……」
……そう言われると、そうなんだが……と、黙り込んでしまう京……
そして、かんなとウェザリング……2人の死合は更に白熱していく。

#6
バッ
掌を前に突き出すウェザリング
ウェザリング「豪雨の一撃レイン・カッター」
ドドドドッ
雨が横に降る……しかも1つ1つがウォーターカッターとなりてかんなに襲い来る。もはや、それ、雨じゃなく
ウォーターカッターなのだが、そんなこと気にしない。
かんな「煉獄舞刃れんごくぶじん!」
ジュオッ
ウェザリング「ぬぅ!?」
だが、炎の剣閃がそれを蹴散らし……そのまま一気に飛び込み間合いを詰めるかんな
ダンッ
かんな「てぇええいい!!」
ザシュッ
ウェザリング「ぐ……ぐうう……」
若干硬直していたウェザリングはかんなの一撃を直撃し、そのまま斬り飛ばされる
ドゴアアッ
京「う……ウェザリング!!?」
※今更ながら、どうでもいいけど天気ウェザーとウェザリングは違うものなので……(うぉい!)
まさか……俺の傑作が……やられたのか!?と危惧する京……と、その時……煙の中から眩い光が
放たれる
ウェザリング「炳乎の一撃サン・アタック」
ごぐおおおおっ
右手が太陽の如く光り輝き、そのままかんなを殴りかかる
かんな「虚無舞刃きょむぶじん」
ばきゃあああっ……
だが、冷気の波動がウェザリングの右手を凍りつかせる
ウェザリング「ぬ……ぬぐうう……」
京「ウェザリング!!何をやっている!!!」
ウェザリング「ぬおおおああああ!!!」
バキバキバキバキッ
氷を砕きつつ……その反動で右手が破壊されつつも……かんなを殴りにかかる
ドガアアアッ
かんな「あ!!?」
與鷹よたか「か……かんなぁ!!!」
次の瞬間にはかんなが吹き飛ばされていた
だだん……だんっ
かんな「く……ううう……」
京「ふ……ふはははは!!どうだ!!これぞウェザリングの力!!気象管理官の力だ!!さぁ!ウェザリング
 よ……他の奴らも……まとめて消し去って殺れ!!!」
與鷹よたか「かんな……」
だだっ
咄嗟に與鷹よたかはかんなのもとへと駆けつける
かんな「リーダー……」
ウェザリング「……」
ピタリ……
だが、突如、ウェザリングの動きが止まる……
與鷹よたか「????」
京「どうした!?ウェザリング……」
ウェザリング「が……があああ!!!」
ボシュアアアアッ
そして、唐突にウェザリングは消滅してしまう。
京「な……何故だ!?……なぜ……ウェザリングが!!?」
かんな「パシフィスが破壊されれば、パシフィスによって生み出されたものも消える……」
京「なっ!!?」
この時、気が付く……かんなが飛ばされた方向には……パシフィスがあったのだ……と言うことを……
そう、かんなはわざと殴られ、一気にパシフィスのもとへ飛ばされると同時にパシフィスを破壊したのだ!!
チキッ
かんな「これで……おわりです」
炎の記憶を突きつけて、かんなが言う
京「う……うおおおお!!!!?」
……そして、日本各地で起きていた異常気象は幕を閉じた……最も、気象コントロールなんて誰も信じな
かったので、彼の罪状は無いに等しいが……
※ちなみに、與鷹よたかはあと一歩でパシフィスが手に入るってなところで無残にも破壊されちゃったので、ちょっと
 残念だったようです。まぁ、仕方ないよね……


END

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