B.B.B. 学園編
85の馬鹿 〜クリスマスの奇跡 後編〜



朔の夜叉のクリスマストンでも企画……その名も『クリスマスの奇跡』……何でも離れ離れになったカップル
が2人の愛の力で再び巡り合え!あるいは先に見つけたものが恋人にできるというフザけまくった企画……
天四斗あまよと怒零湖ドレイコ工業・図書室
嘘阿呆「よっ、偽馬鹿……どうやら、そっちも発見できたらしいな」
偽馬鹿「ああ。しっかし、朔の夜叉もひでぇことしやがる……」
金盞花こがね・せんか「本当よ……私なんて、男子トイレの個室の1つに閉じ込めらていたんだから……」
一同「……」
一方……
怒零湖ドレイコ工業・裏庭
狗訴くそ「どぅわっ!!霄花そうか……大丈夫か!!?」
凌霄花しのぎ・そうか「……何とか……ね……今日が焼却炉に火を入れない日で良かったわ本当に……」
狗訴くそ「くそっ……木美椎造あの野郎……」
霄花そうか「今度会ったら容赦しなくていいわよね」
狗訴くそ「ああ」
また、一方……
怒零湖ドレイコ工業・屋上
紫仙花「うぅ〜〜、さささ……寒いぃいい〜〜」
ガタガタガタガタタッ
奴柱どじ「ま、まずはタオルでいいのか……な?」
何と!貯水タンクの中に閉じ込められていた紫陽花……
陽花「う、うん……お願い……あ、あと、ロッカー……は……あ、ごめん、女子更衣室だったんだっけ
 ……まいったなぁ……着替え……どうしよう……」
奴柱どじ「ま、待ってろよ……陽花。ちょっと誰かに頼んで着替え持ってこさせるついでに木美椎造あの野郎
 に天罰を加えてくる!」
陽花「待ってる……」
とりあえず、奴柱どじのブレザーを借りることにした陽花であった……
……また、一方……
怒零湖ドレイコ工業・調理室
馬脱まぬけ「故障中の洗濯機の中に閉じ込めて廃棄しようなんて人のやることじゃねぇな……」
おおとり仙花「全くよ……」
……とか何とかで、あちこちで確実に……椎造、朔の夜叉への恨みを募らせつつ片割れはそのパートナーを
発見していった……
奴柱どじ「お、ちょうどいいところに……仙花……すまんが、更衣室から着替えを屋上の陽花に届けてくれない
 か!?」
馬脱まぬけ「屋上!?」
奴柱どじ「ああ、話せば長くなるんだが……」
・
・・
・・・
そして、そのころ……馬鹿は……
馬鹿「くっ、これ以上どこを探せってんだ!?……」
あちこち駆けずり回った馬鹿は……疲労困憊
木美きび椎造「おお、馬鹿……災難だったな……」
馬鹿「アンタの云うセリフじゃねぇだろ!!」
椎造「だが、そんな程度では信子への愛に報いることが出来んぞ!」
馬鹿「ぐっ……」
コツコツコツコツ……
と、そこへ……万能兵器カズラ登場
初雪そゆきカズラ「……なぜ……?」
馬鹿「……はい!?」
カズラ「……なぜ、風信子だけこの学校以外の場所に隠しているの?」
椎造「マテ!カズラ!助言を出すなとあれ程……」
カズラ「不公平極まる……1人だけ学校以外の場所に隠すのはあまりにも意地汚い。……それに、私は
 何も『答え』を教えているわけではない……違反にはならないはず……」
椎造「チッ、屁理屈を……」
馬鹿「貴様ッ!」
椎造「だが、お前の彼女は『2人の愛は無限大』と言ったじゃないか……だったらどんなに離れていようとも
 ……」
ゴガイイインンッ
椎造「ほげはああぁ!?」
突如、もだえ苦しむ椎造
馬鹿「!!?」
ひや信子「そう、2人の愛は無限大ッ!」
椎造「ば……馬鹿な……朔の夜叉四天王2人を相手に……勝ちぬいてきたとでも!?」
信子「……私とダーリンとの愛は無限大ッ!だから……その愛の前に敵なんていませんっ!」
ぽいっと鋼鉄粉砕フライパンを投げ捨て
信子「ダァ〜〜〜〜〜リンッ♪」
ドッ
抱きッ
ごすんっ
馬鹿「ほげあっ!?」
助走+抱きつき+そのまま壁に激突……感激のあまりいつもより多めにハグってます
馬鹿「の、信子……く、苦しい……」
信子「ダーリン♪、愛は時に苦しいものなんだよ……」
馬鹿「いや、これはそういう意味とは違うような……」
・
・・
・・・
とか、なんとかで……こうして恋人のいる連中は強制破局されずにパートナーを見つけ出せることに成功し、
このフザけたクリスマスの奇跡は幕を閉じたのであった……
※椎造と一部の朔の夜叉の連中はボコボコにされたことは言うまでもない……


END

前の話へ 戻る 次の話へ