朱い宇宙そらの侍・新章ノイエ
第4幕 〜作戦名破刃コード・ブレイク反撃の一行パーティー!〜



正入まさいり五郎はついに自分を斃せるであろう超神鉄の開発に成功するも……烏丸帝国の連中に奪われてしまう……
天四斗あまよと正入まさいり商店
国田正貫まさぬき「……迂闊でしたね……まさかこの場所までが……」
切綱きりつな安子「……確かに……前の戦いで折れた神魔光叢牙しんまこうそうがの修復にこの場所へ導いたのは烏丸……」
一同「何!!?」
正入まさいり五郎「……知っていてもおかしくは無い……ということですか……」
日宗三月ひむね・みつき「でも……大丈夫なんですか?」
五郎「……ええ、まぁ……」
正入道流まさいり・みちる「大丈夫じょぶじょぶ」
ぴゅ〜〜っと出血しながら答える道流みちる
一同(絶対に大丈夫じゃねぇし!!)
珠数恒次たます・こうじ「しっかし、真神鉄を超える神鉄とやらは帝国の手に渡ったわけだろ……?どうするんだ?」
五郎「……ええ、確かに……正確にはその試作品プロトタイプですが……」
正貫まさぬき「ふむ……?」
五郎「……だが、手が無いわけではない……」
恒次こうじ「マジ!?」
五郎「入ったとおりアレはまだ試作品プロトタイプ……実用段階には早いものだ……そして、その弱点は……脆さだ」
一同「脆さ!?」
一同顔を見合わせる……
正貫まさぬき「……なるほど……確かに硬度を追求すると耐久性が失われていくというデータをどこかで見たことが
 あります……」
安子「……それに……神鉄を超える金属を生み出すことは貴方達の科学力では不可能に近い……」
綱國丸鬼こうこく・まき「じゃ……」
恒次こうじ「何本か神鉄の刀をオトリに破壊するってわけだな……」
五郎「そんな効率の悪い方法を取るわけないでしょ……第一もったいない……」
恒次こうじ「あれ!?」
道流みちる「あはは〜〜〜いっつ・おう・ばっく・あ・さぁ〜〜ん」
ぴゅ〜〜〜っと相変わらず出血しつつ話す道流みちる
※It’s Oh, back a Sun!?←何のこっちゃ!?
恒次こうじ「あ〜〜、もう、お前はとにかく止血しろ!!」
※本当にな……誰か止血してやれよ!
五郎「……話が反れましたが……対抗する手段はあります……」
恒次こうじ「で、その手段って……?」
五郎「……私が刀鍛冶で……」
ブウウンッ
と、そのとき、突如空間が歪む
一同「な……何だ!?」
そして、烏丸の立体映像が出現する
烏丸・アマツ「ふふふ……久しぶりだね……みんな……」
恒次こうじ「烏丸……貴様!!」
烏丸「おっと、今日はお話しに来ただけだよ……最も……ここで抜刀したって僕は斃せないよ……うふふ」
五郎「……こいつが……烏丸……?」
※あ、そういえば正入まさいり親子は烏丸について知らなかったんだっけ?(おいおい)
烏丸「さて、みんな集まっているねぇ……うふふふ……」
三月みつき「……何をしに来たっていうのよ!」
烏丸「もちろん、宣戦布告にさ……」
一同「なっ!?」
烏丸「あはは……何を今更驚くかな?烏丸帝国はまだ健在さ……それに……僕は1人じゃない……」
恒次こうじ「は!?」
烏丸「……フフフ、つまり僕には僕と同じ姿で同じ思考を持ち、同じ行動を起こすクローンがいくつかいる
 ってことなのさ……僕は一国の主であるけど前線に赴くのも趣味でねぇ……うふふふ……」
丸鬼まき「ヘンな趣味……」
※まぁ、軍の指揮を高めるにはいい方法かと……ただし、殺されなければの話だが……
烏丸「……さて、宣戦布告だがね……前の僕の終焉の場所にて死合を申し込むよ……うふふふ……」
恒次こうじ「自分が負けた場所で雪辱戦を挑むってか……」
烏丸「うふふ、今度は君たちがそこで終焉を迎えるのさ……これで引き分けに……おっと、君たちは代えが
 無いから終焉か……あははは……あははははは……」
正貫まさぬき「……また終焉を迎えるのはあなたの方ですよ……」
烏丸「うふふふ……楽しみに待っているよ……そうだなぁ……日時は君たちが好きな時間にしてくれ給え
 ……僕はいつでもそこにいる……あははは……あはははは!!あ〜〜っはっはっはっは!!」
ヴオムッ
そして映像は消える……
安子「……」
恒次こうじ「くそっ……厄介なことになったもんだぜ……」
正貫まさぬき「いえ……そうでもないのではないでしょうか?……場所を指定してきたと言うことは今後その場所
 以外に襲われることは無い……ともいえます」
丸鬼まき「確かに……」
※え?来る途中に襲われたりしたのかって……?……そりゃもう、……ご想像にお任せします(うぉい!)
道流みちる「じゃ、さっそく行っちゃうぅ〜〜?」
五郎「……フム、そうですな……」
恒次こうじ「あれ?……五郎さん……超神鉄の破壊の方法は!?」
五郎「ああ、それでしたら……ヒミツということでどうか1つ……」
恒次こうじ「うわ〜〜すげぇ気になる……」
・
・・
・・・
烏丸終焉の地
烏丸「うふふふ……いよいよ……いよいよこの星が僕のものになるんだ……」
*「烏丸様……」
烏丸「うん、分かっているよ……兵の配置はこうだ……」
書類を渡す
*「……なっ……烏丸様……なぜこのような配置を!?」
烏丸「うふふ、僕にとっての脅威は1つでしかなく、そしてそれはそこにいるんだ……だからこそ、この配置
 なのさ……その脅威さえなくなれば……いや、最悪足止めできれば全てうまくいく……僕の計算に狂い
 は無い……」
※とか言って前の戦いで狂いが生じたくせに……
*「……」
烏丸「不満なのかい?……それとも不安なのかい!?」
*「いえ……我ら栄えある烏丸帝国兵……不満も不安もございません」
烏丸「よろしい……では戦闘配置!」
一同「はっ!」
ババッ
黒装束達は一斉にその場所へと赴く
烏丸「うふふふ……さぁて……楽しいショータイムの幕開けかな?」
……烏丸帝国VS安子一行……この死合の行方は!?


続

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