つくがく de SS
課外活動の9・後篇



竜一がある日見た夢・・・その中で魔王と闘っていたフィルとレイン・・・はツクール学園にいるフィルとレイン
にソックリであった・・・と、いうわけで、これは絶対何かの運命だ!と竜一は図書館へフィル、レインと話を
しようと急ぐのであった・・・
愛の腕を掴み図書館へ急いでいると・・・
うら美「ごきげんよう。うら美でございます。」
すぅ〜〜〜っとうら美参上
竜一、愛「!!!!」
あまり心臓に良い登場の仕方じゃないのでビックリする2人
うら美「随分と急いでいるようですが・・・ひょっとして・・・駆け落ち・・・?」
愛「違います!」
うら美「飛び級するのは結構なことです・・・が、人生も飛び級するのも考えものですよ・・・お二方」
竜一「・・・先ほどの話、聞いていましたか?」
うら美「ですが、挙式には是非私を・・・記憶に残るようなキャンドルサービスを提供いたします。」
確かに、うら美に頼むと忘れ難い思い出が出来るだろう・・・別な意味で・・・
竜一「すまないが・・・急いでいるので・・・」
うら美「空港まで、事故に逢わないようにお気をつけて・・・」
だから、駆け落ちじゃないよ・・・と思いつつ、まずは図書館を目指す・・・
図書館
ガチャッ
そして、たどり着いた図書館・・・
竜一「・・・あれ!?」
氷菓子茜薙ひがね・せな「むむむむ・・・」
しかし、図書館にはフィルの姿はなく、茜薙せなが1人・・・読書にふけっている・・・本のタイトルは・・・
『ウルリカ物語 〜私を買って〜』
茜薙せな「おお、竜一と愛ではないか・・・」
2人に気付いた茜薙せなが話しかけてくる
愛「その本は・・・?」
さりげなく本について聞いてみる愛
茜薙せな「うむ。はじめはある売春婦の物語なのかと思っていたのだが、全く違っていてな・・・この物語は・・・
 昔、リシュウなる人物が隕鉄から作ったという伝説の八萌具はっぽうぐを主人公のウルリカがラルフという幼馴染と
 探しに旅に出るというものでな・・・」
別に聞いてもいないことまで語りだす茜薙せな・・・よほどその本が気に入ったのか?
茜薙せな「何でも伝説の八萌具はっぽうぐを着こなすことのできるキャラは不朽不萎を得る事ができるらしいぞ・・・
 ちなみに、伝説の八萌具はっぽうぐとはスク水、メイド服、巫女装束、セーラー服、ネコ耳、黒ニーソ、眼鏡、首輪の
 8つのことだそうだ・・・」
※『着こなす』・・・?『隕鉄』で作ったアイテムなんだよね?それ・・・
 余談ですが、『私を買って』の『私』とは『この書籍』の意味だそうです。
竜一「・・・フィルは・・・今どちらに?」
茜薙せな「フィルか?・・・ふむ、実は私はフィルに言われて図書館の留守を預かっているのだ。そのうち帰ってくる
 と思うからお前たちもここで読書をしていったらどうだ?」
入れ違いになっては元も子もないからな・・・と茜薙せなの提案に2人は乗ることに・・・
愛「・・・じゃ、お言葉に甘えて・・・」
と、いうわけで愛は奥の書架から『核の冬の独唱者ソリスト』なる本を持ってくる・・・
竜一「・・・」
竜一も、近くにあったPARフリークコード・上巻を手に取ってみる
・
・・
・・・
暫く沈黙の読書会が続き・・・
ガチャッ
レイン「で、この新書はどこに置くんだっけ?」
フィル「あ、えっと・・・」
新書の入った段ボールを抱えた2人が図書館に帰ってくる。それをいち早く察知した茜薙せなは竜一にそのことを
使えるのだが・・・
竜一「待ってくれ・・・今、すごくいいところなんだ・・・」
読書に夢中でそれどころではない竜一・・・
茜薙せな「・・・仕方がないな・・・」
と、いうわけで、茜薙せなは留守を終わったことをフィルに告げつつ、竜一が何やら話があるそうだ・・・と伝言し
図書館を出ていく。
・
・・
・・・
パタンッ
竜一「上巻はこれで終わりか・・・」
暫くして、上巻を読破する竜一・・・
レイン「・・・話って何?さっきからずっと待たされていたんだけど・・・」
フィル「・・・あう〜〜、そろそろ閉館の時間なんだけど・・・」
竜一「・・・」
読書が終わるまで律儀に待っていてくれた一行。そのまま愛の方を向くと
『全部、竜一に任せるよ・・・』と言わんばかりの愛がそこにいた・・・
竜一「・・・ええと・・・」
とりあえず、夢の中にフィルとレインが出てきたんだ・・・と夢の一部始終を話してみる竜一・・・
レイン「ふぅん。」
フィル「魔王を一撃で・・・へぇ・・・他にはどんな夢を見るの?よかったら聞かせてほしいな。」
レインはどうか知らないが、フィルは結構興味がありげだ・・・
竜一「ああ・・・他に見た夢は・・・」
天然蛍あましか・けい「じゃ、やっぱり夢見る部作ろう!」
一同「わっ!?」
何の前触れもなく、天災のようにけい出現・・・一同はビックリする。
確かに夢の中の出来事についてフィルや、他にも語りたいとは思うが・・・部活にするまでのことなのか・・・
と考える竜一
とりあえず、けいが絡むと話がややこしくなるというか、進まなくなるので暫く退場してもらう・・・
けい「じゃ、また明日、夢見る部でね〜」
一同「だから、それはいい!!」
そしてけいが帰ったことを確認すると・・・
竜一「さて、じゃあ、夢の中の話の続きを行おうと思うのだが・・・」
フィル「あ・・・でも、もう図書館は閉館時間だから・・・続きは帰り道でね・・・」
・・・と、いうわけで図書館に鍵を締め、鍵を職員室に返してくるフィル
帰り道
フィル「そうなんだ・・・夢の中の出来事を小説に?」
竜一「趣味の読書の延長でね・・・」
フィル「今度、その小説も読ませてほしいな。」
竜一「分かりました。では、明日・・・」
・・・と、いうわけで、フィル、レインは夢の中で見たフィルとレインとは違っていたものの、竜一とフィルは
定期的に夢の中の世界について語り合うようになったのだが・・・それはまた別の話である・・・
・
・・
・・・
荒野のただ中に・・・黒いアルシェスが1人・・・
アルシェス「クククク・・・」
ライナ「アルシェス・・・!?」
アルシェス「今こそ悟った・・・我こそ・・・この世界の神であると・・・さぁ・・・始めよう・・・世界終焉
 の宴を・・・」
天に掲げたライト・ソードが闇色に染まる・・・そして、そのままライナに向かって兇刃を振り下ろす
ライナ「アル・・・シェ・・・」
ガバッ
竜一「ハッ!?夢!?」
・・・竜一は夢を見る・・・
・・・その夢は・・・あたかも・・・どこか本当にある世界の出来事の様・・・その夢の中の出来事は・・・
果たして本当にどこか別の世界の出来事なのか・・・それは・・・神のみぞ知る・・・


END

前の話へ 戻る 次の話へ