ミッシングリンク
最終章 〜厳罰〜



威隻法腱いせき・はっけん「ぐがあああああ!!」
威隻法腱いせき・はっけんにも黒いヒビが入っていく
法腱はっけん「ぐ・・・ぬぐぐ・・・やめろ!!!」
*「どうした?人間・・・お前のほしかった情報だ・・・真理だぞ?法腱はっけん「こ・・・こんなもの・・・俺はいらん!!・・・な・・・なんだ!?コレ・・・はあ!?」
繰り返される破壊、殺戮、大量虐殺、死・・・それらが巡り巡る
法腱はっけん「ぐ・・・が・・・こんな・・・これが・・・真理・・・だと!?」
*「人はみな、生まれながらにして罪を背負っている・・・だが、その全てが罰せられることは無い\・・・」
殺され、転生し、また殺され、また転生し・・・という繰り返しのヴィジョンが直接頭に叩き込まれていく
法腱はっけん「や・・・やめろ!!!頭が・・・割れる!!・・・」
*「だから・・・ここへ来た人間は・・・全ての罰を受けるのだ!法腱はっけん「やめ・・・てくれ!!」
*「お前はいざ知らず・・・他のものはまだ幸福だな・・・死ねば・・・終わりなのだからな・・・そう、
 罰など・・・死などいくらあたえても償える罪では無いだよ・・・だが、未来永劫死ぬことの無いお前
 は違う・・・全ての罰を受け入れることが出来る・・・法腱はっけん「ぐ・・・ぐがあああああああああああ!!!!!」
・
・・
・・・
それから何千回、何万回殺されただろうか・・・何万回、何億回転生しただろうか・・・時間という概念の
ないこの真理の神殿では全てが一瞬であり永遠なのである・・・
法腱はっけん「わ・・・私が・・・間違っていた・・・私が・・・こんなものを・・・いや・・・興味本位でここに
   足を踏み入れたのが・・・」
*「フッ・・・今更後悔しても遅い・・・お前は死ぬことなく、ここで生きるのだ・・・そして・・・死ぬこと
 なく罰を受け入れるのだ・・・さらに言うならばこの先・・・この地に足を踏み入れる全ての人間に対して
 受ける罰をも・・・共有するのだな・・・法腱はっけん「・・・もう・・・やめてくれ・・・お願いだ・・・」
*「ムリ・・・だな・・・」
・
・・
・・・
そのころ
ドオオオンッ
嘶木いななき否子「くっ・・・何!?」
時野芒星ぼうせい「黒い渦が・・・消えた!?」
威隻法腱いせき・はっけん研究所・・・崩壊・・・
否子「な・・・何・・・これ!?何が・・・おきたの!?」
遺されたのは・・・威隻法腱いせき・はっけんが著作した本と問題のカオスプレートのみ・・・
芒星ぼうせい「博士・・・みんな・・・!?」
否子「法腱はっけん・・・何があったのよ!!ねぇ・・・教えてよ!!法腱はっけん!!!」
芒星ぼうせい(歴史の墓場はまだ未知な部分が多い・・・俺は・・・博士の遺志を継ぎこの原因を究明するぞ!)
カオスプレートと本を手にする
*「ほうほう・・・お前と同じ過ちを繰り返そうとする人間もいるようだな・・・法腱はっけん「や・・・やめろ!!やめるんだ!!」
芒星ぼうせい「はっ・・・何だ!?今・・・博士の声がしたような・・・?」
否子「え?」
芒星ぼうせい「・・・いや、気のせいだな・・・」
法腱はっけん「儂と同じ道を歩んではならん!!歴史の墓場について・・・研究をしては・・・ならん!!!」
威隻法腱いせき・はっけんの声もむなしく・・・歴史の墓場を研究する人間は・・・いなくならなかった・・・
芒星ぼうせい「博士・・・」
そして彼も後に・・・真理の神殿で知識の闇に食われることとなる・・・だが、それはまたの話・・・
・
・・
・・・
時野芒星ぼうせいは・・・威隻法腱いせき・はっけんの執筆したいくつかの本を発行したが・・・眉唾物あつかいされ、すぐに絶版
となってしまった・・・だが、興味をひかれた人間のいくつかはその本を求め、研究するようになって
いった・・・梓與鷹よたか伍百羅漢ごひゃく・らかんなども・・・そうである・・・


END

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