Last Banisher
放浪の41 〜ハイペリオン消滅〜



ハイペリオン・・・そこは神月光アルテミスの傘で有名な都市・・・しかし、トール科学の前には全くの無意味と分かった
研究班は全ての研究を凍結し、そこを棄てていたのだった
ウェヌス(ちいい・・・おのれぇ・・・厄介なヤツだ・・・)
ローズ「うおおおりゃあ!!」
ガギンッガンッガンッ
ただブン回しているようにしか見えないのだが・・・とりあえず急所とかは狙っている
ウェヌス「ええい!!このガキャア!!」
ウェヌス(しかし・・・結界が反応しないってことは・・・血を吸う特性は無いってことじゃねえのか!?)
ウェヌス「はっ」
ジャリンッ
捌いて距離を取る
ローズ「そろそろ決めるか・・・」
ウェヌス「慌てるな!我が六星陰陽無戟タオ・スター・ゼロの真価を見よ!」
ドクンッ
プロテクトを外す
ローズ(何だ!?急に邪気が増して・・・)
ウェヌス「ハッ!耀ける炎エル・フレイム」
ドギャアアアッ
巨大な火の玉がローズを襲う
ローズ「うおおおあ!?」
ズバアアッ
何とか切り裂く
ローズ「なな・・・何だってんだよ!!」
ウェヌス「フハハ!これこそ六星陰陽無戟タオ・スター・ゼロの真の力!」
一方・・・艦の中では
アンナ「何?今の?」
ユノ「プロテクトを外した・・・」
ロードス「プロテクト?」
ユノ「プロテクトをつけることで兵器の防御力は上がりますが、攻撃力は下がる・・・外すことはその逆。」
アンナ「ふぅん・・・ローズ!負けたら殺すわよ!」
ローズ「おいおい、勝手な事を・・・」
ウェヌス「フハァ〜〜〜ハハハ!形勢逆転だな!うおおう!」
ドドドッ
一気に間合いを侵食してそのまま猛攻撃を繰り出す
ローズ「ちいっ・・・このっ」
ガガガガガガガガガッ
そして、激しい鍔迫り合いが繰り広げられる
ローズ「えええい!!」
ドガッ
一瞬の隙をつき、ウェヌスを突き放し
ウェヌス「うおう!?」
ローズ「麒麟蹴脚舞きりんしゅうきゃくぶ」
ドギャギャギャギャギャギャギャギャッ
虐殺の矛ジェノサイド・ピークの石突の方を持って斬りかかり、そのまま蹴りを連発
ウェヌス「ぬ・・・うううう・・・」
ローズ「おあぁたぁああああ!!」
ドギャアアッ
ウェヌス「ごあっ!?」
最後に蹴り上げてウェヌスを弾き飛ばす
ドガンッ
ウェヌス「ぐ・・・ぐぐぐ・・・おのれぇ・・・」
ローズ「はぁ・・・はぁ・・・」
ウェヌス「もはや許さん!貴様を殺す!」
グオオオオオオッ
殺気が高まっていく
ローズ「ヤベェな・・・こりゃあ・・・」
ウェヌス「完全なる破滅ペルフェクティオ・ルイーナ」
ドガンッ
巨大な黒きオーラの塊を打ち出し・・・
ドジュオアアッ
ローズ「何!?」
立ちはだかるものを全て消し飛ばして行く
ローズ「ちっ、麒麟影騎舞きりんえいきぶ」
フオッ
消える
ウェヌス「無駄だ!どこに隠れようが我が破滅から逃げられはせん!」
ローズ「そいつは好都合だ!」
バッ
ウェヌスの影から現れるローズ
ウェヌス「何ぃ!?俺の影から・・・はっ」
ドゴオオオッ
ウェヌス「うごおおあああああ!?」
そして、ローズを付けねらってきた破滅のオーラはウェヌスを直撃する
ローズ「・・・やったぜ!」
ユノ「・・・まだです・・・」
ウェヌス「ぐ・・・ぐぐぐ・・・おのおおれぇ!!」
ボタボタッ
左腕を無くし、満身創痍でも立っているウェヌス
ローズ「げぇ・・・しぶどいヤロウだ・・・」
ウェヌス「・・・もはやワーグナーの命など関係ない!俺と一緒に滅びやがれぇ!完全なる破滅ペルフェクティオ・ルイーナ」
ズガアアッ
地面に向かって戟を突き刺し、破滅のオーラを放つ
ユノ「ローズさん、早く、船に・・・星ごと消滅しますよ」
ローズ「ぐげげげ!!」
急いで艦に戻るローズ
ロードス「宙域を離脱すっぞ!!」
ズガガガガッ
一同「わあっ」
間一髪・・・ローズを収容しAフィールドで衝撃を防ぎ切った・・・
ローズ「うはぁ・・・際どかったなぁ・・・」
星を1つ消し去るなんて・・・完全なる破滅ペルフェクティオ・ルイーナ・・・何たる威力だ!


END

前の話へ 戻る 次の話へ