#0
漆黒の撃力（ブラックインパルス）……Eighter＋総介、蛍（けい）を斃（たお）さんとEighter本部に殴りこみ……一行は場所を強制的に変えて激突
することに……
※ちなみに、ルシャが場所移動を行いました……

#1
歴史の墓場
零大辰（れいだい・しん）「蛍（けい）ィイイイイ！！」
天然（あましか・けい）「うるさいなぁ……もう、さっきからアルファベットを叫んで……」
憎き仇、蛍（けい）を前に、叫ぶ辰（しん）と……それを軽く受け流す蛍（けい）
辰（しん）「黙れッ！今日こそキサマを殺す！！この……激流と静水でなぁ！」
ジャキンッ
双剣を構えて辰（しん）が咆える
※ちなみに、それ以前まで使っていた双剣の名前は不明です。（いや、別にその情報はいらないけど……）
蛍（けい）「ふぅん……あっそ……」
チャッ
対して炎双刃（えんそうじん）をやる気がなさそうに構える蛍（けい）。相手が殺す気でいるのに、凄い余裕である。
※ただ単に何も考えていいないだけだけど……
辰（しん）「鳳凰水刃（ほうおうすいじん）！」
蛍（けい）「炎鳳凰斬（ほむらほうおうざん）！」
ガッ
ドギャオアアアッ
そして、繰り出される技……水と炎の鳳凰が飛び交い、ぶつかり合って相殺される
辰（しん）「相殺……かッ」
だが、これくらいは想定済みだ！と辰（しん）
蛍（けい）「へぇ……少しはやるじゃん……」
蛍（けい）も蛍（けい）でまだ余裕の表情……
辰（しん）「だがッ……今のは小手調べに過ぎんわッ！」
ゴガッ
ギャギャギャギャギャギャギャギャッ
そのまま一気に飛び込む辰（しん）……そして鍔迫り合いへと移行する
辰（しん）（ヤツの動きの先を読め！……そこからやつを斃（たお）すステップを踏む……）
蛍（けい）「はっ！」
ギュンッ
ガガッ
ギイインッ
ゴアッ
辰（しん）（斬り下ろし、斬り返し、さらに横薙ぎ、柄、刺突……）
蛍（けい）の動きを記憶しつつ剣を振るう辰（しん）……そこから法則を見出し、相手の先手を取るつもりだ……
蛍（けい）「ねぇ……何をブツブツ言っているの？」
辰（しん）「フン……キサマの動き……全て見切ったァアア！！」
ザザザッ
動きを見切った！と叫んだかと思えば、突如距離を置く辰（しん）

#2
蛍（けい）「会話が成立しないなぁ……もう……」
辰（しん）「黙れ！それはお前だって同じことだッ！」
と、言うか、貴様がそれを言うか！と一同……
蛍（けい）「……で……動きを見切ったって？……ふぅん……」
チキッ
炎双刃（えんそうじん）を構えなおす蛍（けい）……まだ余裕だ……
辰（しん）（人には治そうとしても治せない癖がある……それは戦闘時においても同じ……そうだ！そしてその癖を
　見抜いた以上キサマに勝ち目は無いッ！）
辰（しん）「覚悟しろ！蛍（けい）ィ！」
双剣を構えなおす辰（しん）……もはや勝負はついた！と取らぬ狸の皮算用……
蛍（けい）「じゃあ……やってみて……」
ドッ
一足飛びにかかる蛍（けい）
辰（しん）（来たなっ！まずは斬り下ろし……そして）
ゴギャウァッ
だが、来たのは柄の刺突
辰（しん）「ぬ……ぐぐ……」
ザザザザッ
咄嗟の出来事にすぐさま後退する辰（しん）
蛍（けい）「大口叩いた割にはたいしたこと無いね……」
首をかしげてぼけぼけ〜〜っと言い放つ蛍（けい）
辰（しん）「ふざけおってぇ！！即席で癖を変えようとも……長く続かん！！この俺に……」
蛍（けい）「五月蠅いなぁ……もう……」
ダンッ
辰（しん）の言葉を最後まで聞かずに飛び掛かる蛍（けい）
辰（しん）「貴様ぁあああ！！」
ゴウンッ
ギギンッ
ギャインッ
ギギギインッ
ガッ
・
・・
・・・
だが、しかし……一方的に攻めつづけられる辰（しん）
これはとんだ誤算だ……
辰（しん）（バ……バカな……こうも簡単に……しかも長く癖を変えつづけられるものなのか！？どういうことだ
　！？）
流石に、焦りが出てくる辰（しん）……動きも鈍る……
蛍（けい）「ぼ〜〜っとしているなんて余裕だね……」
ドゴギャウッ
辰（しん）「ぐ……おおおお！？」
ドダアアンッ
一瞬の隙……だが、それを逃す蛍（けい）ではなく……一撃が辰（しん）に直撃
蛍（けい）「……さて……そろそろお終いにしようか……」
辰（しん）「ぐ……ぐぐ……バカな……何も見えん……まるで……ヤツに……ヤツには……何も無い……
　何も無い……！？フフフ……そうか……無いのか……」
蛍（けい）「うん？」
辰（しん）「ヤツには癖も型も何も無い……無いものをいくら探したところで……見つかるはずが無い……そう
　いうことか！！」
辰（しん）（蛍（けい）……なんというヤロウだ……だが……だからこそ、殺さねばならん！！）
ここにきて、ようやく蛍（けい）を理解した辰（しん）……だが、もう、遅い……
辰（しん）「水刃双剣（すいじんそうけん）！赫水超脈（きゃくすいちょうみゃく）！」
ゴアアアアアアッ
赫き水を全身にまとってパワーアップする辰（しん）
蛍（けい）「火龍双刃（かりゅうそうじん）、炎黒鎧爪（えんこくがいそう）！」
ゴウゴウッ
蛍（けい）も同じく炎を全身に纏う
辰（しん）「死ね！蛍（けい）ィ！水虎紅雨（すいこぐさめ）！」
ドゴアアアアッ
水で作った虎が蛍（けい）に襲いかかる
蛍（けい）「黒炎虎舞（こくえんこぶ）」
ドギャオアアアアッ
黒き炎の虎で応戦する蛍（けい）
辰（しん）、蛍（けい）「ハアアアアアアアアッ！」
ゴギャアアアアアアッ
辰（しん）「ぬなっ！？」
炎の虎は水の虎を封じる為の囮……突っ込んできた蛍（けい）が辰（しん）に強烈な一撃を浴びせる
辰（しん）「お……ごあああ！！？」
ドタリッ
辰（しん）……倒れる……
蛍（けい）「はい、残念でした……」
辰（しん）「蛍（けい）ぃいい〜〜〜！！」
……地面にひれ伏した辰（しん）の叫び声が虚しく谺する……
漆黒の撃力（ブラックインパルス）とEighter＋との勝負、その1……蛍（けい） VS 辰（しん）では軍配は蛍（けい）に上がった……


続