Eighter -Grand Harmonise-
25ther 〜侍は赫色がお好き C〜



#5
羅将門で繰り広げられていた宗美 VS 松子しょうこ……しかし、両者の死合は友近ゆこん兵子ひょうこの乱入により中断されることに
……実は宗美の目的は松子しょうこと死合うことでは無かった……のか!?
島友近ゆこん「大体あなたはすぐ死合に走りすぎるんですのよ。もっと話し合いっていう穏やかな方法を行えないん
 ですの!?」
くどくどとお説教タイム……だが、そんなものは蛙の面に水の宗美……
伊達宗美「言うじゃないか、友近ゆこん……なんだったら今、ここでケリつけるか?」
チキッ
村正・梵天丸を構えなおす宗美
友近ゆこん「ですから……その態度が……」
はぁ……とため息をつきつつ、持っていた豪刀……闇炎やみほむらに手をかけ抜刀準備を行う友近ゆこん
前田松子しょうこ「……」
そんな中……展開についていけない松子しょうこ……事の成り行きをただ呆然と見つめるしかない……
と、そんな時……無口さんこと兵子ひょうこが割って入る
柳生兵子ひょうこ「……今はこんなことをしている場合じゃない……」
宗美「はいはい、分かってるって……」
兵子ひょうこの止めに宗美も村正・梵天丸を納める。
なんとか事を制圧した兵子ひょうこは……そのまま松子しょうこの元へ……
松子しょうこ「……あなたは……?」
兵子ひょうこ「……あなたも……同じ侍……」
質問にはあえて答えなあったりする兵子ひょうこ……
松子しょうこ「ええ……そうね……」
兵子ひょうこ「つまり……仲間……」
松子しょうこ「仲間……になるかどうかはまだ分かりませんが……?」
何となく話がかみ合ってない2人……このまま再び死合ってな流れになるのでは!?
ザザンッ
*「ゴメン、私、修羅の門だと勘違いしてた……」
と、そのとき、残りの1人が息を切らせながらこの場へ登場する
宗美「遅かったな……まな……」
ピクッ
松子しょうこ「……万夏まなつ……万夏まなつなの!?」
だが、先に反応したのは松子しょうこの方だった……そのまま万夏まなつの元へ駆け寄る松子しょうこ

#6
直江万夏まなつ松子しょうこ……久しぶりね……」
松子しょうこ「ええ……そうね……」
そのまま無言で語り合う2人
※『無言』で『語る』って何!?とかいう突っ込みは受け付けませんよ……
宗美「莫逆の友との再会……ってとこか?」
友近ゆこん「……戦国の世からのお付き合いなんて随分と古いですわね」
兵子ひょうこ「……全ては天のお導きです」
宗美「……はいはい」
三者三様の感想を漏らす……
・
・・
・・・
松子しょうこ「……万夏まなつ……」
万夏まなつ「……分かってるわ……簡単に話すと……私達は……現代に生きる侍の組織……ってことになる
 わ……」
松子しょうこの当初の疑問に、万夏まなつは答える
松子しょうこ「侍の……組織……?」
万夏まなつ「ええ……私達侍は剣に生き、剣に逝くもの……」
宗美「まぁ、アレだ……要するにだ閣氏カクシなんたらに触発されてチーム組みたくなっただけだったりするんだよ
 ねぇ……」
一同「宗美さん!!」
宗美も会話に割り込むのだが……一行はそこは触れちゃダメでしょ!と突っ込む
松子しょうこ「……それは分かったわ……で……」
キッ
険しい表情の松子しょうこ……当然だ……イキナリ死合を挑まれたのだからな……
万夏まなつ「……これは……どういことかしらね?宗美……?」
そのまま宗美を見る万夏まなつ
宗美「おいおい、何でそこで私を見るんだい?」
なんで私が元凶!?と宗美……
兵子ひょうこ「……あなたが任務を放棄したから……確認のため」
宗美「いやいや、別に放棄した覚えはないぞ……?」
友近ゆこん「スカウトしようとしていた人と死合っていた人がよくもそんなエラそうな口が聞けますわね」
明らかに任務放棄だろ……と友近ゆこん。しかし、宗美は反論する
宗美「スカウトだよ、スカウト……」
友近ゆこん「どこがですか!」
宗美「ほらほら、ウチの組織に弱い奴を入れるわけにいかないだろ?……それを見極めるには実際に死合って
 みるのが一番手っ取り早いのさ……」
友近ゆこん「……ぐっ……」
兵子ひょうこ「……言いましたか?」
宗美「何をだい?」
言い負かされる友近ゆこん……と、そこへ兵子ひょうこが反旗を翻す
兵子ひょうこ「……全てを……です」
宗美「いや、全然」
……問答無用で死合うのならば……それはスカウトとは言わない……と一同……
一同「あなたねぇ!!!」
宗美「あはは〜〜〜、細かいことは気にすんなって……」
友近ゆこん「全然細かくありませんわ」
松子しょうこ「……で、スカウトの件は……?」
完全に4人(?)からおいてけぼりにされている松子しょうこ
万夏まなつ「はぁ〜〜〜、じゃ、私から話すから……」
宗美「お、サンキュ〜」
友近ゆこん「あのですねぇ……」
万夏まなつ「……えっと……私達、剣に生き、剣に逝くもの……つまり侍ね……現代に復興させようと……
 そういうことなの」
松子しょうこ「……それで……」
万夏まなつ「既に侍として現代に生きている人物も少なくないわ……その中で私達はチームを組もうって……
 そう考えたのよ」
松子しょうこ「……そして……私をスカウトに来た……と?」
万松「ええ、そうよ。あなたの力は私が一番よく知っているつもりよ……松子しょうこ……と、言うことで、松子しょうこ、
 あなたは私達のチームに入らない?」
……スカウト開始……さてさて、松子しょうこの答えは……?


続

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