Eighter -Grand Harmonise-
14ther 〜女王様と天然ボケ A〜



#0
それは……突如やってきた災厄とボケと突っ込みの嵐……
それは……『狂乱』としか言いようのない出来事……そして……これまでに無いほどの最強最悪な……
かなり危険な出来事であった……

#1
天四斗あまよと、Eighter本部
白拍子かれん「はぁ〜〜、今日も良い天気〜〜」
ガラガラガラッ
と、何となく窓を開けるかれん
かれん「いや〜〜、こう天気がいいとどこか行きたいよね〜〜〜」
ウキウキ気分でそんなことを言うかれん……
白拍子かんな「……ね、姉さん、今すぐ窓から離れて下さい。早……」
と、そんなとき、かんな、危険を察知して知らせるが……時、既に遅し
*「オ〜〜〜〜ッホッホッホッホッホッホッホ〜〜〜〜」
ドガシャアアアアアッ
かれん「なにおばら、ひでぶぅう〜〜〜〜!!!」
イキナリ外から何者かが笑いながら飛び膝蹴りで乱入……それをまともに喰らって吹き飛ぶかれん
※秘孔を突かれたかのような悲鳴を上げるなよ……かれん……ってか、この人……どっから入って来たの
 !!?誰かおせ〜〜て……ぱいやっ!!
一同「……」
……突然の出来事に一同は唖然……
その後、そいつは、かんなに目を向ける
*「んふふ……久しぶりねぇ、かんな!」
流石に、與鷹よたかも戦慄……
梓與鷹よたか「……だだだ……誰だアンタぁ!!?」
扇子を片手に持ちファーのついたストール(?)を巻くいかにもタカビーな女性に一同慄く
*「あらん?かれんも居た気がするんだけど……気のせいかしらねぇ……」
グリグリグリ
踏み付けたかれんをハイヒールの踵でぐりぐりとしながら言い放つ女王……いや、女性……
かれん「ふぎゃ〜〜す!!下!!下ぁあ!!!」
*「あら、そんなところに居たの?気がつかなかったわ……オホホホホ!!!」
ぐりぐりっと尚も踏み続ける
かれん「あぐっ!!?」
*「んふふふ……」
ぐりぐりぐりっ
更にニヤニヤしながらふんづける女性……ドSだ……
かれん「ぎゃうっ!?い、いい……から……どいて……ください……かなり姉さ……ん……」
一同「かれんの……姉さん……」
……彼女こそ、以前、かんな、いや、白拍子一族が世界の敵にされたとき、その騒動を鎮めた存在である。
白拍子かなり「ほいっと……」
すたっ
そして、かれんを甚振るだけ甚振って満足したかなりはかれんの上からようやく退き、
かなり「私はかんな、かれんの姉、白拍子かなり。以後お見知りおきを……オ〜〜〜ッホッホッホ〜〜〜!」
與鷹よたか「は……はぁ……」
高飛車に笑いながら叫ぶかなりに、與鷹よたかは呆れてものも言えない……
かなり「それにしても無様ねぇ……かれん……白拍子一族でありながら運が無いなんて……」
かれん「いやぁ……あははは……」
……ちゃっかりとかれんの事情も知り、ぽつりと呟くかなり……痛い所を突かれたかれんは苦笑い……

#2
かれん(だから何だってぇの……タカビー女……)
ビシイッ
そんなことを考えていると、突如扇子を首に突きつけられるかれん
かれん「ねねね……姉さん!?」
かなり「ああ?今、何か『思った』!?」
ゴゴゴゴゴっと空気が凍りつき、かなりがかれんに迫る
一同「思ったって……えええ!?」
かんな「……かなり姉さんに逆らうとろくな死に方をしない……そうですよ」
※かなりに逆らったものは死ぬ間際まで『女王蜂怖い』と魘されるそうだ……
かなり「そう!かなりに逆らいし者には"死"を!!オ〜〜〜〜ッホッホッホッホッホ!!」
かれん「……で、かなり姉様、一体何をしに来たんですか?」
かなり「決まっているでしょ!アンタラと『ののしり』に来たのよ!」
かれん「うわぁ、最悪!!」
かなり「ちなみに『ののしる』ってのは古文の方の『ののしる』であって現代語の『罵る』に非ずなので要注意」
一同「何だそりゃああ!!?」
かんな「……えっと……早い話がバカ騒ぎに来たってことです」
かなり「バカ騒ぎ!?」
かんなの元に歩み寄るかなり
與鷹よたか「か……んな!?」
かれん(うふふ……血祭りにあげられちゃいなさいかんな)
かなり「そうそう、そうなのよ〜〜〜、バカ騒ぎに来ちゃったのよ〜〜……ってなわけで住み着くからね」
かれん「……あれ!?」
かれん(な……なんで!?私にはきつく言ってかんなには普通……どんな贔屓よ!?)
與鷹よたか(……運があるかないか……なんじゃないのか!?)
かなり「んっふっふ〜〜〜」
かれん「……さいですか……」
・
・・
・・・
と、そこへ……
ガチャッ
*「遊びに来たよ〜〜〜」
一同「はい!?」
唐突に何の前触れもなく、天然ボケな殺し屋スイーパー天然蛍あましか・けい登場!
一同「……誰!?あの人……?」
與鷹よたか「……あのファイヤーパターンの羽織は……炎の天然殺人お気楽マーダー……天然蛍あましか・けいか!?」
一同「……何!?その通り名……」
かなり「ああん!?」
そして、かなりはけいを睨み付け……
一同(……)
緊迫した空気が流れる……果たして……


続

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