Eighter -Extra Voyage-
28ther 〜叩割と殴潰の折衝 B〜



#3
 鐵郎(てつろう)の弟子を名乗る男……鍔元簸面(ひたつら)……彼は鐵郎(てつろう)を殺すためだけに弟子を名乗っていたのだった……
 そして、『何でも叩き割る漢』と『何でも殴り潰す漢』との因縁の死合が始まった!!
刃金鐵郎(てつろう)「ぬおおおお!!叩割舞(こうかつのまい)・斬!」
鍔元簸面(ひたつら)「はああああ!!殴潰掌(おうかいしょう)・打!」
 鐵郎(てつろう)の木刀での斬撃をオーラをこめた拳で受けとめる簸面(ひたつら)
 ギリギリギリギリギリギリギリッ
 そのまま組み合って動かない2人
鐵郎(てつろう)「ぬううう……」
 やるおる……流石、俺の弟子を自称するだけはあるな……と鐵郎(てつろう)……そんな鐵郎(てつろう)を前に、簸面(ひたつら)は叫ぶ
簸面(ひたつら)「うおおおお!!!アンタの弱点はここだぁ!」
 ゴアウッ
 と、左の拳が鐵郎(てつろう)に飛ぶ
鐵郎(てつろう)「ハッ……」
 ザザザザザザザッ
 だが、甘いッ!とそのまま後退る鐵郎(てつろう)
簸面(ひたつら)「フッ……殴潰掌(おうかいしょう)・乱」
 ドドドドドドドドドドッ
 しかし、その隙を突いて乱撃を繰り出す簸面(ひたつら)
鐵郎(てつろう)「ぬおおおお!!叩割舞(こうかつのまい)・刺」
 ドドドドドドドドドッ
 だが、それら全てを刺突によって弾かれる
簸面(ひたつら)「……ええい……やりおるわ……」
 殺ったかと思ったが……浅かったか……と簸面(ひたつら)。だが、こうでなくては、兄の怨みを晴らせないというものだ!
とも思う
鐵郎(てつろう)「はああああ!!叩割舞(こうかつのまい)・抜」
 ゴアッ
 ビシュウウッ
 さらに間髪いれずに居合い腰から繰り出される一閃を放つ鐵郎(てつろう)……
簸面(ひたつら)殴潰掌(おうかいしょう)・襲」
 ドギャウウウッ
 対して両手の拳にオーラを纏わせ一気に殴りかかって木刀を挟み込む簸面(ひたつら)
鐵郎(てつろう)「ほぉう……止めたか……やるなぁ……」
 我が木刀を止めたのは……貴様が2人目だ!光栄に思え!と鐵郎(てつろう)
※ちなみに1人目は言わずもがな、総介です。
簸面(ひたつら)「ハッ!このまま木刀をへし折ってくれるわぁ!!」
 何余裕に浸ってやがる!と咆える簸面(ひたつら)
鐵郎(てつろう)「やってみやがれぇええ!!」
 ドバギイイイッ
簸面(ひたつら)「おごえああああ!!!?」
 ドギャオオオオオッ
 しかし……弾き飛ばされる簸面(ひたつら)
簸面(ひたつら)「ぐ……ぐふっ……」
 よもや、これほどの力を持っていたとは……と、簸面(ひたつら)鐵郎(てつろう)への侮りを捨て、睨みつける

#4
鐵郎(てつろう)「ハッハッハッハッハッハ!!!この俺様を殺す!?……そんなことは初めっから不可能……」
 ドドンッ
鐵郎(てつろう)「ごふっ!?」
 だが、その直後、衝撃が腹に飛ぶ
鐵郎(てつろう)「な……何いぃ!?」
 ぐらり……と蹌踉く鐵郎(てつろう)……そのまま割存嘴(かっそんし)を杖代わりに何とか体勢を保つ
簸面(ひたつら)「ヘッ……アンタこそ……寝ぼけたこと言ってんじゃねぇぜ!ただ、受けるだけじゃあ『襲』になんねぇだろ
うが!!」
鐵郎(てつろう)(衝撃波か……やりおるぅう……)
※衝撃波の到着までにかなり時間がかかった気がするんですが……気にしないでください……
簸面(ひたつら)「さぁ……勝負の仕切りなおしだ……行くぜぇええ!!!鐵郎(てつろう)ぉおおお!!」
 グオッ
 一気に飛び掛る簸面(ひたつら)
鐵郎(てつろう)「ハッ!怯えろカスども!畜生の如く!!」
 ゴギャウウウウッ
 またしても組み合う2人
鐵郎(てつろう)「我は刃金……刃金鐵郎(てつろう)……全てを割く脅威なりぃいい!!!」
簸面(ひたつら)「そぉ〜〜れがどうしたぁ!!!殴潰掌(おうかいしょう)・連」
 ゴゴンッ
 右の2連撃が鐵郎(てつろう)に入り……
鐵郎(てつろう)「ハッ!叩割舞(こうかつのまい)・斷」
 ゴキゴキゴキッ
 一刀両断する木刀が肩に決まる
鐵郎(てつろう)簸面(ひたつら)「げふぁああ!!!?」
 ザザザザザッ
 そのまま吹き飛び、距離を保つ
鐵郎(てつろう)「フフフ……」
簸面(ひたつら)(ちいい……左肩をやられた……五体満足で満身創痍なのと左肩を痛めた俺との差……こいつは結構痛いぜ…
…)
※いや……それってある意味互角なんじゃねぇの?……ってか決め手が無いっていうか……何と言うか……
簸面(ひたつら)「だが……次で終わらせる!!……俺の縛過秘滅(しばかねひめ)は無敵ッ!!」
鐵郎(てつろう)「終わるのはキサマの生命よぉ!!!……我が打斬術法(だざんじゅつほう)は……最強ッ!!」
 ゴアアアアアアッ
 両者の殺気が吊り上る
簸面(ひたつら)「はああああ!!!殴潰掌(おうかいしょう)・貫」
 ゴッ
 心臓めがけて拳が飛ぶ
鐵郎(てつろう)叩割舞(こうかつのまい)・抜」
 ギュオンッ
 居合い腰から放たれる一閃……
簸面(ひたつら)(アレさえ回避すれば……俺の勝ちだあああ!!!)
 ……しかし、簸面(ひたつら)のその読みは甘かった……
鐵郎(てつろう)「はあああ!!我に割けぬ存在(もの)はなしぃいいい!!」
 ギュルンッ
 ズバシュアアアアアアッ
 すぐさま木刀の軌道を変え、簸面(ひたつら)を斬り捨てる
※人間にそんなことが可能なのか!?……明らかに無理があるような……
簸面(ひたつら)「ご……え……ああああ!!!?」
 ドシャアアアアッ
 そのまま両断されて崩れ落ちる簸面(ひたつら)……死合は……ここに終結……
鐵郎(てつろう)「フ……フハァ〜〜〜〜〜ッハッハッハッハ!!!!際どかったが……なんとかなったぜ……」
 ドズッ
 割存嘴(かっそんし)を床に突き刺し鐵郎(てつろう)が叫ぶ
 くるり……
 そして……既に壊滅状態な店内でカウンターに迫り
鐵郎(てつろう)「バーテン……酒だ!」
*「は……はははッ……はいッ。ただいま……お、お待ちくださいッ!!」
 ……こうして……この宿命の対決は何でも叩き割る漢に軍配が上がったのであった……
※で、その酒場、修復はどうするんでしょうか?


END

前の話へ 戻る 次の話へ