Eighter -Chaos Desorder-
56ther 〜氷と闇と邪悪な魂 A〜



#0
某所
*「……汝……の新たなる領主なり……」
*「フ……フフフ……やったぞ!!俺は……ついに……第九帝国の……」
これは……八大帝国から離反した……第九帝国にまつわるエピソード……長らく領主不在だった第九帝国
にも……新たな領主が誕生し……世界の崩壊は再び歩み始める……

#1
天四斗あまよと、Eighter本部
ヴオムッ
突如、空間にスクリーンが出現し、ルシャが登場する
百鬼あろえ「うおっ!?」
ルシャーティー・エィユゥミス「突然ですみませんが……第九帝国を知っていますか?」
あろえ「第九帝国……?八大帝国とは違うの!?」
あろえが疑問を投げかけてみると、與鷹よたかが答えてくれる
梓與鷹よたか「……第九帝国……八大帝国から離反したあの第九帝国か!?」
ルシャーティー「知っているならば、話は早くて助かります……これはつい最近のことなのですが……
 滅びていた第九帝国に新たなる領主が誕生した……らしいんです」
與鷹よたか「何だと!!?」
ルシャの言葉に血相を変える與鷹よたか……
あろえ「リーダー……その……第九帝国って……?」
白拍子かんな「第九帝国、ディルンバデロ……八大帝国が八大帝国として8つに分裂した時代に八大帝国から
 離反した一団によって作られた闇の文明にして、氷の帝国……八大帝国を滅ぼし、自分たちこそが世界を
 支配するべき存在だと考えていた国です」
あろえの疑問にはかんながアトランティスを駆使して入手した情報を伝える
ルシャーティー「……第九帝国のおかげで八大帝国やその属国の負ったダメージは計り知れないと言います
 ……」
與鷹よたか「……ルシャ……確か、第九帝国には強大な闇の力を秘めた兵器があったと思うが……」
その時、與鷹よたかはあることを思い出し、ルシャに確認を行う
ルシャーティー「……良く知っていますね……その通りです……」
與鷹よたか「……ヤバイぞ……もしかしたら……あいつが……」
更に、與鷹よたかは頭を掻きながら、ある漢のことを想像する……
あろえ「あいつ……って!?」
與鷹よたか「……俺の……いや、俺達のかつての仲間だった漢で……第九帝国を専門的に調べていたヤツだった
 ……俺は第九帝国の危険性について示唆していたが……ヤツは聞く耳を持たなかった……」
ルシャーティー「でしたら……その漢が、夢を捨て切れず……人知れず努力を行い、ディルンバデロへの道
 を切り開いてしまった……ということも考えられます……」
かんな「急ぎましょう……ディルンバデロへ……」
與鷹よたか「お、おう……」
早速アトランティスでディルンバデロの位置を検索するかんな……『強大な闇の力を秘めた兵器』それを
あの漢に渡してはいけない!と與鷹よたか……
ルシャーティー「すみません新領主様……ですが、第九帝国が復活することはなんとしてでも阻止せねば
 ならないのです……」

#2
ルシャが第九帝国とその『強大な闇の力を秘めた兵器』について語る中、かんなはアトランティスを駆使して、
ディルンバデロへ至る道を作り出す。
かんな「準備が出来ました……リーダー……行きますよ……」
與鷹よたか「あ、ああ……」
雨水おぼろ「気をつけてね〜〜」
と、言うわけで、かんなと與鷹よたかは第九帝国・ディルンバデロへと赴く
ヴオムッ
バシュアアアッ
・
・・
・・・
歴史の墓場、ディルンバデロ
與鷹よたか「……ここが……第九帝国……ディルンバデロか……!?」
転移した先は……一面の廃墟……国が滅びて幾星霜……
かんな「滅びてから幾千年……といった感じですかね……」
OCTUを片手にかんなが言う……
與鷹よたか「……あいつは……どこだ!!?」
そんな中、與鷹よたかは例の危険思想を持つ知り合いがもしかしたら、ここにいるのではないか……杞憂であって
ほしいと願うのだが……残念なことに……漢はその廃墟に屹立していたらしい……
*「フフフ……久しぶりだな……與鷹よたか……」
與鷹よたか「ら……羅漢!!!」
その漢の名前は……伍佰ごひゃく羅漢と言うらしい……その、羅漢の声がどこからともなく響いてくる
かんな「こっちです。リーダー……」
與鷹よたか「お……おう……」
タタタッ
かんなに導かれるがまま、與鷹よたかは廃墟を走る……と、そこには……1人の漢が……
與鷹よたか「羅漢!!お前……」
伍佰ごひゃく羅漢「クックック……與鷹よたか……」
スッ
右手をかざす羅漢
與鷹よたか「何だ?あの……黒い紋様は!?」
羅漢「これぞ……ディルンバデロ支配者の証、闇の証印よ!」
與鷹よたか「キサマ……なぜ……第九帝国を黄泉帰らせやがった!?」
羅漢「知れたこと……貴様への復讐よ!」
かんな「復讐!?」
羅漢「キサマは……俺の調べ上げた第九帝国に関する資料を全て廃棄処分にしやがった!!」
與鷹よたか「……それは……第九帝国が滅びしか生まない危険な国だから……そんなものに興味を持たせる
 論文など……あってはならない!」
羅漢「ほざけ!……滅びしか生まない国……大いに結構だ……俺は……この国の力を利用してキサマに
 破滅を見せる!」
與鷹よたか「何?」
破滅を見せるの意味とは……何か!?


続

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