Eighter -Chaos Desorder-
30ther 〜女壬生狼みぶろは凱旋す C〜



#5
カッ
間合いを維持しつつ、だが、徐々に間合いを詰めていった両雄……そして、一気に畳み込むべく脆太ぜいたは動く
月宮脆太つきのみや・ぜいた「はぁ!!!死ぃ……」
冥時みょうじ萌「転移衝てんいしょう」
ヴオムッ
と、飛び掛る脆太ぜいたを前に空間転移して虚を着く
脆太ぜいた「ハッ!!甘いわ!!」
ぐおんっ
だが、萌が現れるであろう場所に対して蕎麦切り包丁・甦刃唖樹そばあじゅを振るう脆太ぜいた
萌「何をやっている!?俺はここだ……」
脆太ぜいた「はっ!?」
しかし、それすらも読み、脆太ぜいた甦刃唖樹そばあじゅを薙いだ場所とは別の場所に出現する萌……
脆太ぜいた「って馬鹿が!!自ら場所を言い出したら空間転移の意味はねぇわ!!」
ごぐおっ
すぐさま甦刃唖樹そばあじゅを構え直して襲い掛かる脆太ぜいた
萌「フン……殺眼剣鎖さつがんけんさ!」
ギンッ
邪眼の力を利用して脆太ぜいたを睨み付ける
脆太ぜいた「ハッ!!そんなものなど俺には効かん!!今こそ死ね!!!孤高の剣鬼ぃ!!!」
ぐおおおおっ
脆太ぜいた甦刃唖樹そばあじゅが迫り……
脆太ぜいた「フハハ!!未知葉呂みちばろ斬人流……滅殺技料理名……剣鬼の活造いきづくりィ!」
ビタリッ
だが……眼前で甦刃唖樹そばあじゅは止まる。
脆太ぜいた「ぐっ!?……な……何だ!?体が……!?」
どう足掻いても、体が言うことを聞いてくれない……
萌「……この俺も……随分と甘く見られたものだな……」
ズゴゴゴゴゴゴゴッ
萌の殺気が膨れ上がる
脆太ぜいた「ヒッ……」
退こうにも体が動かず退けぬ脆太ぜいた……彼はただ、恐怖するしかない……
萌「そろそろ死ね……」
ババッ
そして、刀を構えなおした萌は大技を解き放つ
萌「六壬移臠陣りくじんいれんじん!!」
ズバスガスガスガスガスッ
空間転移を繰り返しながら斬り刻みを繰りかえす
脆太ぜいた「げ……ふぉああぁあああ!?」
こうして……萌 VS ζ……の死合は……萌の勝利に終わったのであった……

#6
脆太ぜいた「……フ……フハハハ……孤高の剣鬼……そして女壬生狼みぶろぉ……俺に……勝ったから……
 と言って……いい気になってんじゃ……ねぇぞ……俺のぉ……無念はぁ……兄弟達が晴らすぅ!
 ……そしてぇ……たとえ兄弟が……負けようとも……未知葉呂みちばろが……いるぅ!!……フ……
 フハハハハ……貴様ら……未知葉呂みちばろ……殺人料理一派に……楯突いたのだ……だからぁ……
 貴様らに……未来明日は……ないと……思え!!……ハ……ハハハ……ハァ〜〜ッ……
 ハッハッハッハ〜〜〜!!!」
ブバシュアアアッ
長い長い断末魔の後……脆太ぜいたは全身から血を噴出し、バラバラになる……
※あの〜〜、殺されてから死ぬまで凄く時間があったんですが……ど〜〜ゆ〜〜ことでしょうか!?(うぉい)
萌「フン……下らんな……何が来ようと……斬るだけだ!!」
パチリッ……
萌、4本の刀を納刀し、邪眼をもと戻す。
沖田総花「ちょ、バラバラに斬り刻んでどうするのよ!萌」
殺人料理人(の弟子が1人)との死合が終わり、萌が自分の部屋に戻ろうとした矢先、総花が騒ぎ出す
萌「……何だ……何か問題でもあるのか!?」
殺し方が残酷すぎる……などとそういったクレームは受け付けんぞ……と萌は威張る。
総花「そうじゃなくって……」
そんなことはこの際どうでもいいのである……ただ、肝心なことはひとつだけ……
総花「……簡単に殺したら誰が雇い主か分からないじゃないの!!」
萌「……はっ!?」
ここにきてその事を悟る萌……結構うっかりさんなのか……死合に集中している時は回りのものが見え
ないだけなのか……
※多分、後者だと思います。
斎藤そう「……フン……まぁ、いい……何者であれ、我らに襲い掛かるものは、悪・即・斬のもと、叩き
 潰せばいいだけのことだ……」
と、そこへ、そうが萌に助け舟を出す
萌「確かにな……」
総花「そうは言ってもねぇ……」
芹沢しぎ「ヒック……ま、まずは、勝利の一杯……」
一同「結構です!!」
と、言うわけで、しぎを無視して、一行はさっさと部屋へと戻っていく……
・
・・
・・・
萌「……やはり……まだ届かん……か……」
1人部屋に戻った萌は……胡乱うろんにそんなことを考える……彼女は彼女なりに……何か探し物があって、
閣氏カクシ新撰組に来ているのだ……
まぁ、その探し物が……『存在』ではなく、『境地』とかそんな類なのだが……
※萌は『答え』とかそんな名前をつけているようですが……まぁ、どうでもいいことですね……
しかし、それにしても……殺人料理人、月宮脆太つきのみや・ぜいたを雇ったのは……一体誰だったのか……謎は残る……
実は設定していなかったりするので謎のまま終わってはっぴ〜、らっき〜
※うぉい!製作者がそんなんでいいのか……ってか暴露すんなや!!
一方……
そう「孤高の剣鬼……だが、あれが彼女の本気……ではなさそうだな……」
死合をふり返り、そうは独り言を漏らす
そう「……つくづく……規格外だな……」
そして、自分も、いずれ、それほどの力を身につけなければ……閣氏カクシ新撰組としてやっていけない……と
思うのであった……
……と、言うわけで、閣氏カクシ新撰組の活躍は続く……


END

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