Eighter -Bizarre Investigate-
9ther 〜予告と爆破の関係 B〜
#3
総介が風のように現れ、そして、風のように去って行った……一体、総介は何を見て、何を思ったのか……?
そして、高岡警察であることに気が付いた警官は……何に気が付いたのか!?
大阪府、大阪府府警
警官「かかか……上警部!!?」
すぐさま高岡から、大阪府へと飛んだ総介は、そのまま大阪府府警へと乗り込む。
大阪府府警の一行は突如上警部が現れたことにびびりまくる
上総介「……爆破の起きたパトカーのナンバープレートは『い3-25』だな!?」
警官「え!?……あ、はい……」
山咲(桜「警部……これが予告状です。差出人は……」
『ぬ32-114 東京都東京都市町村区東京都某所 爆弾魔』
総介「ウム……」
ピポパポパッ
出鱈目な住所を確認した総介は携帯にて警視庁と連絡を取る
総介「ああ、そうだ……だから、爆破の起こったバスのナンバープレートが『ぬ32-114』であるのかという事と、
予告状の内容、そして、差出人の住所……あ?出鱈目!?……ンなことは分かっている。だから……郵便番号と都
道府県だ!!速くしろ!!時間が無い!!」
電話でも盛大に怒鳴る総介……
警官(……あの、上(警部は……さっきから何やっとるんやろか……)
警官(さぁな……俺らに上(警部の考えぇなんて分かるわけあらへんがな……)
警官(そうやで、そうやで……)
警官(大体やな……『ちょっとした事件は3分あれば解決できる』〜〜なんて人間業じゃあらへんで……)
警官(いや、ひょっとしたら、ホンマに人間じゃないかもしれへんで……)
警官(あははは……そりゃ傑作や……!)
とかダメダメな会話をヒソヒソと行っている大阪府府警の無能警官……
総介「……北海道が差し出し住所……爆破予告の対象が特急!?……そうか……で、郵便番号は……『3025D』…
…か……分かった……」
と、大阪府府警が無駄な会話を行っている間にも総介は情報を仕入れていく
……ここで、解説を行うとするならば、爆破の予告に関して、差出人の住所がデタラメなのは別にどうでも良く
……重要なのは差出人の郵便番号と差出人の住所の都道府県、そして、爆破予告状の内容……
これは、それぞれ、爆破の対象を示すナンバー、爆破を行う場所、爆破を行うターゲットの種類に対応されてい
る……つまり[A]に爆破予告を出し[B]で事件を起こしているという……なんともひねりの利きすぎた事件だったの
である……
※あれ!?バスとか電車とかのナンバープレートとかそういうのって、一体どうやって調べたんですかね?今更な
がら凄く気になってきた……(をいをい……制作者……)
#4
総介「……ああ、俺だ……大至急『3025D』の型番を持つ列車を探せ!……そこに爆発物が仕掛けられているはず
だ!!……」
警官「……上(警部!?!」
いつの間にか次の爆破の対象を看破していた総介に、一同は唖然。
総介「行くぞ、山咲(」
桜「はい、警部……」
と、言うわけで、2人は北海道へと飛ぶ……
警官「……この事件……もしや……日本各地の警察が手を組まない限り阻止できないんやあらへんか!?」
一同「はいぃ!?」
と、そんな中、ただ1人核心をついた発言をする警官がいた……
北海道、北海道警
警官「かかか……上(警部……ええとですね……その……調べた結果なのですが・・列車は……スーパー北斗15号で
あることが判明したのですがですね……既に満席でして……」
総介が北海道警を訪ねると突如そんなことを言いだす警官
桜「何を言っているんですか?……誰が席を取れ……と」
警官「いや、しかし、あ、自由席でしたら……」
今からでもまだ間に合いますよ!と警官
総介「……お前ら……爆弾の処理をしに行くんだぞ……何、旅行気分でいる!?」
一同「はいぃいい!!!?」
……と、言うわけで何とか爆弾の処理を間に合わせた北海道警であった……
※え!?その展開省略なの!!?ここにきてこんな割愛が来るなんて……想いもしなかった……
……一方……
北海道、某所
*「フッフッフッフッフ……そろそろ爆破の時間だな……この爆破が終わったら……次は飛行機だ!」
カチッ
スーパー北斗15号を遠巻きに見つつ、起爆スイッチを押す漢……だが……
*「な……何ぃ!?」
カチカチッカチカチ……カチカチカチカチッ
何度起爆スイッチを押しても、一行に爆発は起こらない
総介「いくらやっても無駄だ……既に爆弾は無効化されている」
*「なっ!!?」
ババッ
咄嗟に振り向くと……そこには総介を筆頭に警官一団が漢を囲んでいた……
総介「……よくもまぁ、こんなふざけた事件を考えたものだ……だが、もう、終わりだ……」
*「ぐ……く……」
……そして、漢は逮捕され……次なる爆破、飛行機の爆破も阻止された……
……それにしても、この漢……よくもまぁ、こんな大掛かりなひねりの利きすぎた爆破を考えたものである……
END
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