B.B.B. 学園編
84の馬鹿 〜クリスマスの奇跡 中編〜



朔の夜叉がお送りする聖夜の迷惑な企画……『クリスマスの奇跡』名前だけきくとすごくクリスマスじみた
企画なのだが、その正体は、監禁された恋人を巡っての争奪戦であった!かくて、椎造に焚きつけられた信子
のせいで、J2の一行は彼女と引き離され……2人の愛を試されることに……
天四斗あまよと怒零湖ドレイコ工業
生徒「あこがれのあの娘はどこっかなぁ〜〜〜」
生徒「フッ……貴様如きにあの娘は渡さん!!」
生徒「何を!?彼女は俺といることの方が幸せなんだ……」
生徒「てめぇら……人の恋路を邪魔してっと竜馬に蹴られて、生きながら無間地獄を彷徨うことになるぞ!」
生徒「ハッ!上等ッ!」
……と、1人の女を巡る争いは結構広がっているようで……
馬鹿「くそっ……全く、とんだクリスマスになっちまったよ……信子……どこだよ〜〜」
馬鹿も信子を他の男に取られまいと駆けずり回る……
・
・・
・・・
一方……
木美きび椎造「おい、お前は参加しないのか!?カズラ……」
初雪そゆきカズラ「……しない」
教室に残るは……カズラと手森賞万でもり・しょんまん……
椎造「フン、まぁいい……人の勝手だからなぁ……」
とか言いつつ、賞万しょんまんの方を見ながら……
椎造「破壊王、お前も参加してもいいんだぞ……」
手森賞万でもり・しょんまん「先生、俺は……彼女を作るよりも壊す方が好きなんです……だから、俺に彼女はいらない」
※うわっ、この人、さりげにトンでもない発言をしましたよ……
椎造「……」
賞万しょんまん「先生はこんなことわざをご存知ですか?……『好奇心、猫耳少女をベッドの上でころす』……」
※ちょっとまて、それはことわざじゃない……ある特殊で鬼畜な趣味の人の嗜好だッ!
椎造「……あ〜〜、カズラ……お前、万能兵器だが、みんなに答えを教えるなよ……」
カズラ「……わかった……」
椎造「さてっと、戦況を見に行くかぁ……」
かくて、椎造は賞万しょんまんをサラっと無視して教室を去っていく……
椎造「おお!?」
と、その時、一人窓の外を眺める生徒を発見……
椎造「おい、てめぇ……何呑気に窓の外を眺めてるんだ!?彼女とテレパシーは愛のシグナルってヤツか!?」
生徒「……いや、違います。先生……これって……別れたい場合は何もしなくていいんですよね?」
椎造「……いや、別れたい場合は彼女を奪わせなければならん。探しださず終わっても、別の誰かがお前の
 彼女を探せなかったら破局にはならん!!」
生徒「ゲッ!?まじ!?くそっ、結局探さなきゃいけないのかよ……そして、眼前で失敗しなきゃいけない
 ってのかよ……難儀だなぁ……もう……」
椎造「まぁ、頑張れや……」
※いやいや、破局を応援しないでください……
そのころ……
馬脱まぬけ「はぁ……はぁ……」
奴柱どじ馬脱まぬけ……見つかったか!?」
馬脱まぬけ「いや、全然……」
狗訴くそ「高校って結構広いよな……こう考えると……」
奴柱どじ「だが、泣きごとなんて言ってられないぜ……」
馬脱まぬけ「あと、どこ探してなかったっけ?」
狗訴くそ「ええっと……確か……」
・
・・
・・・
怒零湖ドレイコ工業・図書室
ガラッ
偽馬鹿「……ちっ……ここにいるかもしれないってな考えは浅はかだったか……」
ガタッ
偽馬鹿「ん?」
と、そのとき……掃除用具入れから物音が……
偽馬鹿「……まさか……な……」
恐る恐る掃除用具入れに近づき……開けてみると……
曼珠沙華まんじゅ・さか「ん〜〜んん〜〜〜!」
偽馬鹿「さ……沙華さか……」
何故か手足を縛られ、猿轡をされた沙華さかがそこにいた
偽馬鹿「ま、待ってろ……」
そして、すぐさまほどいてあげる偽馬鹿
偽馬鹿「くそっ……やっぱ椎造か!?アイツがこんなことを……」
沙華さか「……多分、朔の夜叉の一員だと思う……」
偽馬鹿「己……許せん!!」
そして……続々と彼女は発見されていく……?


続

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