B.B.B. 学園編
81の馬鹿 〜世にも豹変な『実習』〜



怒零湖ドレイコ工業トンでも授業シリーズ……第27段は……プログラミング編……
怒零湖ドレイコ工業、第一情報室
紅玉真珠まじゅ「じゃ、今日も楽しくBASIC♪……れっつステディ♪」
一同「なぜに恋人ステディ!!?」
金盞花こがね・せんか「……と、言うか、先生……なぜに今更QuickBASICなんですか?……Cとかしないん
 ですか!?」
真珠まじゅ「フン、そんなにCをやりたいんなら保健室にでも行きなさいよ!」
一同「セクハラだテメェ!!」
真珠まじゅ「うるっさい!!いいこと!私の授業でBASIC以外のプログラミング言語を学習することは許しません
 よ……これは最初の授業で言ったはずです!!」
一同「……」
馬鹿(……そういえば、確かにそんなことを言っていた気が……)
偽馬鹿(でも、何でやねん!?)
紫陽花(まぁ、簡単に出来るからじゃないの?……)
嘘阿呆(……いやいや、今の世の中BASICよりCだろ……)
盞花せんか(……ただ単にCが出来ないだけだったりして……)
馬鹿一行(まさかぁ……ハハハハ……)
初雪そゆきカズラ「……」
カタカタカタカタカタッ
※ちなみにカズラさんは無言でDOS窓開いてハイスピードでなにやら熱心にプログラミングを行っています。
 ……多分機械語プログラミングか何か……?
……そして、授業は進み……
真珠まじゅ「う〜〜ん、やっぱりBASICはいいわよねぇ……C言語と違ってgoto文を多用できるってのが
 いいわ〜〜」
馬鹿「……をいをい……」
真珠まじゅ「条件分岐のon gotoも最高よ〜〜、こんなのC言語にゃ無いでしょ?」
盞花せんか(switch case文があるんだけどなぁ……)
真珠まじゅ「……さらにさらに……どこでもEND文をつけることができるってのも魅力的じゃない?Cじゃあ
 出来ないでしょう……」
盞花せんか(return 0がありますから……)
曼珠沙華まんじゅ・さか(……と、言うか……BASICは関数を作ることが出来ないから扱い難い……)
※……だよね?関数を作ることが出来ないよね?BASICって?(おいおい……)
ひや信子「……先生……何でそんなにC言語を毛嫌いしているんですか?」
真珠まじゅ「ああん?何だってぇ!?いつ私がそんなこと言いました!!?」
一同「いやいや、今時C言語じゃなくBASICの授業をやっている時点で薄々気づきますよ!!」
真珠まじゅ「……いいでしょう……でしたら、私の忌まわしき過去を教えてあげますわよ!」
一同(忌まわしき過去って……過去に何があったんだ!?)
真珠まじゅ「あれは私が高校に入りたての頃……ちょうど授業でプログラミングをやったの……」
しみじみ語りだす先生
真珠まじゅ「たしかポインタの試験だったわ……私はそれが出来なくてクラスの笑いものに……そしてその時、
 私の初恋も露と消えたの……」
ベキシッ
握っていたチョークを潰す真珠まじゅ
真珠まじゅ「ええい!ポインタが何よ!そんなもの無くたってプログラムは出来るっつ〜の!!大体ねぇ、いちいち
 プログラムの冒頭でヘッダを読み込まなきゃいけないなんて煩わしい以外の何者でもないわ!!」
一同「……」
真珠まじゅ「そのとき私は心に誓ったの!必ずや情報関連の……プログラミングの教師となって生徒にBASICを
 仕込もうと……BASICを世界に広めてC言語を使ってるアホどもを跪かせようと……VB!?……
 ハッ……そんなモン誰が教えるか!私が教えるのはQuickBASICのみよぉ!!」
一同「……」
カタカタカタカタカタカタカタッ
ひとしきり叫ぶ真珠まじゅ……
真珠まじゅ「ってちょっとそこのカズラ!さっきからカタカタカタ……何やってんのよ!!」
カズラ「……ソフトの基本設計アーキテクチャは……飽〜きてくっちゃ……」
ひゅるりら〜〜〜
一同「……」
場が一瞬にしてフリーズした……ってかカズラは一体何がしたかったんだぁ!!?
※……と、こんな中途半端に授業は終わる……


END

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