B.B.B. 激闘編
96の馬鹿 〜怒零湖ドレイコ工業神隠し その3〜



怒零湖ドレイコ工業で7年周期で起こる神隠し……今年は63年目であり、神隠しは起こった……馬鹿一行は事態を
収拾すべく怒零湖ドレイコ工業の地下室へと向かう
天四斗あまよと怒零湖ドレイコ工業・地下室
ギギギギギギッ
重く閉ざされた扉が開かれると……そこには……
馬鹿「あれ……か!?」
真ん中の台座に淡く光る漆黒の板が安置されていた……
ひや信子「あれが……ひょっとしたら神隠しの原因になっているかもしれないであろうナゾの漆黒の板ね!」
一同「……おいおい……」
※何だ?その言い草は……
すたすた……
馬鹿「あ、おい……」
初雪そゆきカズラ、漆黒の板へと向かう
初雪そゆきカズラ「……これは……この惑星上で作られる物質では無い……」
一同「は!?」
偽馬鹿「じゃ、何だってんだ!?……まさかUFOの欠片とか!?」
カズラ「……それも違う……この漆黒の板は……私たちのいる世界とこの世界では無いどこかとを繋ぐ
 ゲートのようなもの……」
馬鹿「……俺たちの世界と……」
偽馬鹿「どこか別の世界とを繋ぐゲート!?」
曼珠沙華まんじゅ・さか「……じゃあ……神隠しの原因は……やっぱり……」
カズラ「……この板のせい……正確にはこの板の向こうに繋がる世界の存在が巻き起こした現象が神隠し
 になっている」
狗訴くそ「じゃ、アレを破壊すれば神隠しが起こらないってことだな?」
カズラ「……それだけではダメ」
凌霄花しのぎ・そうか「……やっぱあっちの世界にいって消えた人を連れ戻してから破壊しないとダメ……だよね?」
カズラ「そういうことになる……」
馬鹿「だったら手は1つ!その向こうの世界へ行って消えたヤツらを連れ戻す!!」
一同「おう!!」
信子「ところで、どうやって向こうの世界に行くの?」
一同「……」
カズラ「……あの板に手をかざせば……転移可能……」
狗訴くそ「……だ、そうです」
馬鹿「おっし、じゃ、気を取り直して……いくぞ!」
一同「おう!」
ヴオンッ
一同「わあああ!!!?」
・
・・
・・・
シュパアアッ
一同……異世界へと旅立つ……
狗訴くそ「……ここが……神隠しを巻き起こした存在がいる世界……?」
カズラ「……」
ふらりっ……
偽馬鹿「お、おい……」
カズラ……倒れる!
霄花そうか「カズラさん?」
カズラ「……私は……この世界に対応出来ない……」
紫陽花「……それって……」
馬鹿「一刻も早くこの世界から脱出しないと危険ってことじゃねぇのか?」
一同「……」
と、そのとき……
*「はいはい、13名様彼岸へご案内〜〜〜」
どこからともなく声が聞こえる……
偽馬鹿「なな……何だぁ?」
*「私、彼岸ここ、ヘイ・スーのナビゲーター。素口龕スプリガンと申します」
一同「す……ぷり……がん」
素口龕スプリガン「今日はどういったご用件で?」
馬鹿(妙に軽いやつだな……)
偽馬鹿(だが、油断は出来んぞ……)
嘘阿呆(分かってる……)
信子「神隠しにあった人を救いに……」
馬鹿「うぉい!信子ぉ!」
素口龕スプリガン「神隠し……?それは……兌翳渦ダエーワのことかな?ふむん?」
一同「だえ〜わ・・?」
金盞花こがね・せんか「なんかすごくだるそうな名前ねぇ……」
一同「……」
※いや、さすがにそんなことはないかと……
素口龕スプリガン「……ふむふむ、どうやら神隠しにあった存在を返して欲しいようだけど……そう簡単にいくかな?」
馬鹿「どういう意味だよ!」
素口龕スプリガン「それは……兌翳渦ダエーワに逢ってから直接聞くことだね……」
偽馬鹿「は!?」
ガタンッ
と、突如地面に大穴が
一同「うわああ!!!!?」
素口龕スプリガン「ご一同様、兌翳渦ダエーワの元へご案内〜〜♪」
……一同、神隠しを起こした張本人……兌翳渦ダエーワの元へ……果たして、消えた人たちは無事に戻ることが
出来るのか!?


続

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